のぼるおんなは今日もめんどう。

2017年から登山をはじめた、こじらせ会社員女性が、山行で余計にこじらせた思考を記録します。

【その他】この世の沙汰は――嘘の間を縫って叫ぶ

とにかく今日は全く山とは関係ないことを書く。書かないといけないのだ。心が書けと言っているのだ。

 

東京にきてもうすぐ丸3年だ。2015年の七夕に福岡から上京した。それはとてつもなく大きく見えてかつ輪郭のない「夢」のようなものを抱えたわたしが爆発を起こして飛び火したように、生きる街を変えたのだった。

その夢は輪郭を未だ持たず、しかし確実に小さくなっている。若さゆえの爆発力がなくなったのかもしれない。夢より現実が重要だと思ってしまうようになったのかもしれない。

 

最近とても重大な嘘をくらってしまった。東京という街はいつもわたしを癒すことはなくただ心身を削り続けてきたのだが、その東京で偶然にも出会った、信頼している「と思っていた」人から、大きな嘘をくらった。

信頼とは、無意識下のものである。信頼とは、築く努力なくいつの間にか積み重ねられていくものである。その嘘は、無意識を一気に意識に変えた。わたしの中には信頼があり、それが、今ひっぺがされたのだと、意識が残酷に横たわった。その信頼がまことに薄いものだったとも意識させた。

嘘と無縁の人生を送ってきたのだと思った。嘘に対する耐性がない。幸い信頼を意識する必要のない環境下で生きてきたのだと実感した。

友人や同僚から、きみは何も悪くないと言われた。ただのドクズだから怒りなさいと。しかしまだ、そこにあるやさしさに飛び込めない。この意識をまだ自分のものにできていない。

 

 

さあ、わたしはこれからどうするのか。

 

「それならば貴様が生涯において体験することのないような大声を

俺は放つ 声を枯らす それはとても大きな意味を成す」

 

他人をなめるな。

関係をなめるな。

言葉をなめるな。

感情をなめるな。

時間をなめるな。

傷を負え。

 

この世の沙汰は嘘だらけ。

わたしはどこに生きても、他人・関係・言葉・感情・時間・傷を負う。

嘘の間を縫って生きていく。 

せめてわたしだけは。

 

あえて大きな声で叫ぶ。声を枯らして。あのときの爆発のごとく。

今は自分にしか反響せずとも。

 

(あ~!山のぼりてえ~っ!!!)

【丹沢・大滝キャンプ場】ゆれるソリストよ、キャンプ場で遊びましょ

気持ちが晴れないゴールデンウィーク、映画を観てきました。

cmbyn-movie.jp

すごく偏りのあるにわか映画好きでして、特に胸が高鳴るのが「オスカーに引っ掛かったゲイ映画」のわたしとしては今年のオスカーにノミネートされた時点から鼻息荒く待っておりました。去年の作品賞だった『ムーンライト』も最高だった。いちばん好きなのは『ブロークバック・マウンテン』です。

観に行ったのは前回のブログを書いた夜、日比谷のシネマシャンテは満席でした。感想を書くのがとても苦手なのでなんとも言いませんが、とにかく美しい映画でした。あれはファンタジーだと思います。侮蔑は込めてないです。

スカッとしたいときには映画や音楽にできるだけ生で触れる、というのがマイルールなんですけど、ちょっと美しすぎてスカっとできなかった(かと言ってコメディ映画やドンパチ映画ではスカっとできないんですこじれているので)。どうしたものかと考えたとき、目に入ったのは中止になった甲武信ヶ岳テン泊のためにパッキングしたザック。かと言って山に登るほど心が元気じゃない。

というわけで!キャンプをしようと突然決めました。

と言っても車がないので、電車+バスで行ける場所限定。愛する丹沢しかありませんね!

 

ここに行きました。大滝キャンプ場です。

西丹沢大滝キャンプ場

小田急新松田駅から、西丹沢ビジターセンター行のバスに乗り、「大滝橋」バス停で下車してすぐです。

下車してすぐって言いましたけど、バスそのものの乗車時間は新松田から約1時間です。そして、GW渋滞でその2倍時間がかかりました。くったくたでした。交通費は最寄駅から往復で3,500円くらいかな。

 

移動中は大体音楽を聴いているのですが、心の元気がなさすぎて何も聴く気になりませんでした。ヒーリング効果のありそうなノラ・ジョーンズでも聴いてみようかと思いましたが普段一切聴かないものは逆効果になりそうなので、おとなしく窓の外の風景を眺めていました。

キャンプ場に到着すると、事前に電話で聞いてはいましたが大混雑。大体のお客さんは車で来ていますが、たまたま同じバスに乗った3人家族もこのキャンプ場に入りました。めずらしいな~と思っていたら、お父さんのザックのサイドポケットに黒霧島が刺さっていました。飲みたいのね、お父さん。確かに公共交通機関だと気兼ねなく飲めるのがいいですね。

車もバイクもなければ、税別800円で泊まれます。山小屋のテン場の幕営料と同じくらいですね。

このテント場の特徴は、沢のすぐそばにテントが建てられることです。

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それはそれは新緑と水の流れが気持ちよく、沢で遊ぶ子どもたちの声もキラキラと輝いています。

混んではいましたが、ソロだし山岳テントなのでスムーズに幕営できました。これでまともに建てるのは2回目!MHWのゴーストスカイくんです。

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まだ少し時間はかかるけど、思ったよりスムーズに建てられたかな。前回もキャンプで使ったなあ…はよ山で建てたい…

到着したのが昼ごろだったので、メスティンでご飯を炊いて、甲武信ヶ岳で食べるはずだったカレーを供養します。

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しばらく酒を断とうとか思いましたけど、キャンプきて飲まへんわけにはいきませんやろ!!!(だからダメなんですよねほんとにああ自己嫌悪)

キャンプ場の中を回ってみると、水道もたくさんあるし、私がテントを建てたところからいちばん近い水道にはなんと洗剤が置いてありました!おかげで快適に食器が持ち帰れました。ありがたい。沢の水も本当にきれい。いつまでも見ていられる。

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空が青い。新緑が生きている。

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せっかくなので、沢の水でお酒を冷やします。

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近くにいた子どもが、「あっちの方が冷たいよー!」と穴場を教えてくれたおかげですぐに冷えました。そしてすぐに飲みました。

その後少しだけ昼寝をして(至福)、読書タイム。子どもの声やその子どもを叱る親の声、パーティピープルが流している低音が効いたチャラい洋楽など、ノイズは多いはずなのにやけに集中できて一気に読んだ。本を読み終わる頃には薄暗く、肌寒くなっていた。さっきまでは日差しが痛いほどでテントの中は蒸し暑かったのに。ダウンジャケットとダウンパンツを着た。

 

焚火とランタンが灯り始めるキャンプ場をぼおっと眺めて、これまで生きてきた中であった恥ずかしいこと、腹が立ったこと、つらかったこと、申し訳ないこと、そういうことをぼんやりと思い出していた。読んだ本に、ネガティブから抜け出すには何かに没頭しなければならない、と書いてあった。今、この瞬間、私には没頭するものがない。テントの中から、灯りを眺めて、夜が更けるのを待つだけ。

 

消えたい。どうしても何かで紛らわせないのなら、全部なかったことにしたい。あれもこれもあれもこれもあれもこれも。

さっきまでキャンプの空気を感じて楽しい気持ちだったのに、どうしたものか。ゆれすぎだろ。ふと1曲、頭で流れたのでiPhoneで再生してみた。

www.youtube.com

わかってますよ!中二病全開ですよ!!しかも帰ってからこの曲がテラスハウスで使われてたと知ってかなりショックでしたよ!!!!!

湘南が遠くなってく

ふたり遭難し続けてこのまま

まるで湘南抜けたら何もない

不思議な地球儀のうえに

何度目かの夕立が

ここは湘南でもないし、遭難なんて縁起でもないし、夕立なんてきたらたまったもんじゃないのですが、「不思議な地球儀のうえ」という表現にこの瞬間をとても重ねてしまった。ぐるぐると思考を巡らせて、ゆれにゆれて、たまに焦っても、結局ここから動いていない。どんなに高い山に登ろうと、森深くで眠ろうと、普段と変わらない・変われない自分は確かに遭難しているようでもあり、自分だけの尺度の地球儀に刺さっているピンのようだ。

 

ここで、「ようやくニュートラルになったなあ」と思った。いつも通り、めんどうなわたしよおかえり。そういう自分を責めるんじゃなくて、そういう自分と遊ばないとね。

開き直って、ホットワインを飲みながらすっかり暗くなった空に浮かぶ星を眺める。本当に、山崎まさよし(※私的理想の男性ランキング1位を10年間守り続けています)が歌っていた「星が落ちそうな夜」とはこのことですね。中二病の自分を偽れませんよ。テントで聴いちゃいましたはい。

www.youtube.com

内側からライトで光るゴーストくん、とってもかっこいい。これを撮ったときにはすっかり気分が良くなっています。

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このあと読書もそこそこに、すぐに眠りました。ほとんど目が覚めることなく、6時ごろ、朝日に起されました。誰にもおはようは言わないけど、心がおはようであふれている!

その後朝ごはん→撤収。10時のバスに乗って帰りました。家には12時すぎには着いたかな。お手軽キャンプ、おしまいです。

バスの中で、「いよいよソリストだな…」と思いました。ひとり登山・ひとり映画館・ひとり焼肉・ひとりカラオケ・ひとり居酒屋等々、割と何でもひとりで平気なのですが(というか群れられないだけ)、ひとりキャンプは初体験。ソリストを名乗ってもいい頃かと…

 

キャンプをするのは去年の冬ぶりでしたが、そのときは登山とセットでした。今回キャンプだけしてみて思ったのが…全然疲れない!だから余計にゆれまくる。でも今回は疲れで紛らわせないでよかったかな。ぶんぶんにゆれたからこそ、セットポジションを再認識できたというか。

ちなみにここのキャンプ場、ピザ釜があるのでピザが焼けるそうです。マスのつかみ取りもできます。心が元気なとき、元気な人と来る機会があればやりたいような気もする。

 

ゆれない自分を探し求めてはまたゆれるソリストよ。君らしく奏でればいいだけよ。どんなメロディでも、どんなピッチでも、いつだってわたしが聴いてやる、いっしょに遊んでやる。それはもう、仕方のないことだから。

なんかそんなことに気付いた、お手軽キャンプでした。

【奥多摩・鷹ノ巣山】青春って、1・2・3ジャンプ!ゆううつでもあきらめなかった苦行登山

また1か月以上更新しなかった。GWは有休を使って9連休にしたので、たまには書こうと思う。

 

本当は昨日~今日で、甲武信ヶ岳にテン泊する予定だった。未だ山の上でテン泊したことがない私は、よく飲む山の先輩友だち(?)といっしょに登るということですごくありがたく、楽しみにしていた。

しかし、関東甲信越の荒天予報で断念。決断してくれたことにこれまた感謝している。

断念したので、昨日の夜、鎮魂するため阿佐ヶ谷に集合して飲んだんですけど、2軒目でえらい飲んでから記憶がバッタリと無くなった。どこかで嘔吐した記憶だけはある。あとはもうまったく記憶なし。水がリュックに入っていた。買ってくれたのかな?

すごいのが、阿佐ヶ谷から新宿に向かい、小田急に乗り換えてちゃんと家に帰っていること。最寄駅からもタクシーを使わず、徒歩で。怖い。怖すぎる帰巣本能。

朝起きてから、毎分「死にたい」と思っている。楽しく飲みたかった。迷惑を掛けたくなかった。つい、博多に住んでいるときほぼ毎日飲んでいた同期に連絡した。「よくあることだよ、どうでもいいやんけ」と、ちょっとなぐさめて欲しかった。しかし返ってきた言葉は

「阿佐ヶ谷でマーキングすんな」

でした。まじ死にたい。

 

そんな絶望感の中で書くので、まあそういった趣になるかと思います。

 

2018年4月1日、奥多摩鷹ノ巣山(標高1,736m)に登りました。甲武信ヶ岳が初めてのテン泊になる予定だったので、荷物の重さを体感したく、テン泊装備を背負っていきました。多分12キロくらいだと思う。

3月末に、直属の上司が退職し、慣れない仕事が多く降りかかってきました。課のリーダー的な立ち位置になり、偉いおじさんたちとも話す機会が増え、ゆううつに襲われる毎日。なにがゆううつって、「自分のダメさ」や「自分の頭の悪さ」に気付かされること。今まで自信があったのは、自分のできることしかやってこなかったからなんだなあ、と。

そんな負の感情スパイラルに陥ったときに救ってくれるものは、「山」!・・・ではないんですね。山に登ろうと、何をしようと、ゆううつは襲ってくる。昔からネガティブになりがちなので、自分なりに負の感情と向き合った結果、何かで気を紛らわすことはあまり有効でなことにはすでに気付いている。「何かで気を紛らわそうとしている自分への嫌悪感」が湧き出てくるので。

それでも山は特別だなあと思うのは、すごくゆううつでも、登りたくなることです。この鷹ノ巣山に登ったときなんて、本当にゆううつだったんですけど、だからこそか、衝動に駆られたのです。

【コース】

(行き)東日原バス停→稲村岩→鷹ノ巣山

(帰り)鷹ノ巣山→六ッ石山→奥多摩湖バス停

登りで使った稲村岩尾根は、「奥多摩3大急登」のひとつと言われているらしいです。大体コースタイム通りでした。

 

朝、奥多摩駅から東日原行のバスに乗る。奥多摩の中でも玄人向けの山なのか、人は少ない。サッカーチームのコーチ風男性とそのチームの選手風子どもがいたのですが、コーチがスパルタすぎて絶対山嫌いになると思う。

 

山に登る前の移動中、大体音楽を聴いているのですが、このときは岡村靖幸の「家庭教師」というアルバムを聴いていました。ちゃんと聴いたことないなーと思ってなんとなく聴き始めたのですが、これが衝撃的で。エロティックでサイケデリックでサディスティック。気持ち悪くて(褒め言葉)ここ最近は聴いていない。疲れちゃうのよね。

多分いちばん有名なこの曲が入っています。

www.youtube.com

寂しくて悲しくてつらいことばかりならば

あきらめてかまわない

大事なことはそんなんじゃない

という一節があります。すごい歌詞だと思います。この言葉に救われる人はたくさんいるんじゃないかと思います。この曲が発売された1990年に、こういうことが言える人はこの人以外にいたんだろうか。

あきらめて、かまわないのか。そうか。

 

さて、鷹ノ巣山ですが、ひとことでいうと「今まででいちばんきつい山行」になりました。

・いつもより格段に重いテン泊装備だった
・替えたインソールと靴の相性が悪く重度の靴擦れを起こした
・そんな中のクレイジー稲村岩尾根

こんなことが要因かと思います。

 

この山は何を差し置いても、「稲村岩尾根」だと思います。化けて夢に出てきそうなくらいきつかったです。

これは登り始めかな。奥多摩らしい樹林帯なのですが、勾配が開始しているのが伝わるでしょうか。

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この後も、ノー展望で急登が続きます。伝わるでしょうか。勾配。雪も残ってたんです。

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もうねえ、「これが終わったら山頂や!山頂のはずや!」と4回くらい思いました。でも全然山頂じゃない。まじでこんなに楽しくない登山は初めてだったかも。

確かこれが最後の急登。

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ここまでノーアイゼンだったしザック下ろすの面倒だし私より先に登ってる人みんなノーアイゼンだからいけるか!と思ったら一歩目で盛大に滑り、おとなしくチェーンスパイクをつけました。みんな慣れている健脚さんなのねそりゃそうか。

最後の急登でも、どうせ山頂じゃないんだろ受けて立つぞコノヤロー!と思ったら、山頂でした。どーん。

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この「突然の山頂」感はわたしだけでなく、昨日迷惑を掛けた友人も言っていたので多分みんな思うことなんだろう。

奥多摩の中では雲取山のつぎに標高が高いので、展望が良い!急に現れた山頂からの大展望はなかなかのご褒美感。楽しくないとか思ってごめん。

さて、シートを広げて靴を脱いで休憩タイム。靴擦れが深刻にぐじゅぐじゅになっていました。

いつものちゃんぽん麺。だーいすき。

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相変わらず墓石のようですね。

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この大展望のなか、「わたしはあきらめたくないな」と思いました。

そもそも大失恋で頭がおかしくなって始めた登山、あの恋以上に(書いてて恥ずかしいわ)夢中になっていますし、今までも仕事でもプライベートでも、何かにつまづいたとてがんばってこれたじゃない、だから生きているんじゃない、と。初めての転職で失敗しても、変な男に引っ掛かっても、他人だらけの大都会で、ひとりで生きている。やれるところまでは、あきらめないでおこうよ、と。

岡村ちゃんのメッセージは、「あきらめていいよ」ではなく、「寂しくて悲しくてつらいことだけじゃないなら、もう少しがんばりなよ」ということなのかな、と。実際に岡村ちゃんはこの歌の中で

誰もがもう諦めて苦く微笑むけれど

僕らならできるはず

革命チックなダンキンシュート

と言っています。全然あきらめてない。

 

・・・と言いながら、靴擦れが深刻だったので、下山は予定からルートを変えて奥多摩湖に下りました。予定のルート(奥多摩駅まで歩くルート)より短い時間で下れそうだったので。しかしこの尾根もまた奥多摩3大急登(諸説あるらしい)のひとつで、これまた勾配がすごい。絶対にここから登りたくない。

途中で六ッ石山にも立ち寄れました。

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意外にも、いつも登る丹沢とは違い、階段や木の板等、がちがちの整備はされておらず(奥多摩はみんなされているものかと思っていた)、根道をピンクテープを頼りに下山しました。少しやせた尾根もあり、「山歩きしているー!」という感覚が楽しかった。うちからだと丹沢の方がアクセスがバツグンに良いので、あまり奥多摩にこようとは思わないのですが、これはいい発見だったと思います。

 

鷹ノ巣山は、ゆううつを忘れるくらい、ゆううつな急登が印象的でした。今はまだ、「また登りたい」とは思わない(笑)

ゆううつの解消方法。ちゃんと傷ついて、あきらめないこと。

時間はかかるかもしれませんが、頭の悪いわたしにはきっとこれしかないんだと思う。ごちゃごちゃ考えても原点回帰。頭からっぽになるくらいきつかった鷹ノ巣山のおかげかもしれません。次に登るときは、またゆううつに襲われたときにしよう。

 

ああ。ゆううつである。酔って吐くとか大学生かよ。今年三十路だろ。ああ。消えたい。無限ループ。今日はちゃんと傷つこう。青春!

【その他】型落ちに恋して、セールを愛して。ギア沼にはまりゆく半年

ちょうど1か月、山に登っていない。これは忌々しき事態である。体力は格段に落ちているだろうし、そろそろ休日に早起きできなくなってきている。

なぜ登っていないか、それは花粉症のせいです。もうどうにもならないほどくしゃみと鼻水が止まらない。病院でもらった薬は効くけどまったく体に合わず、眠気を通り越してずっとラリっているような状態。仕事もままならん。スギだらけの奥多摩なんかこわすぎる。

というわけでおとなしくしていたのですが、ここまで登っていないと、いろいろと恋しくなる。家で登山ウェアを着てみたり、メスティンで料理してみたりと、なにかと「山っぽさ」を意識して生活しております。

 

なので今日はギアのことを書きたいと思います。この半年の経済的打撃をつれづれと。共感するもよし、軽蔑するもよし!

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最初に買ったギアは登山靴(キャラバン)、ウェアはレインウェア(ノースフェイス)でした。ほんで、その次はザックです。

www.karrimor.jp

カリマーの、セクター25氏でございます。

このザックを買ったときは初登山直後で、「これから登山を趣味にしたいけど、そんな毎週行くほどがっつりするわけじゃないから、普段使いもできるデザインにしよーっと♪」みたいな女子っぽい基準で選びましたが、驚くほど毎週行くようになってしまったので、今ではすこーしだけ後悔しています。冬の低山には25Lは小さかったり、腰ベルトがもう少ししっかりしていたらなー、とか。雨蓋ほしいなー、とかとか。

にしても夏の低山にはぴったりのサイズですし(でも冬の低山でも使うようにしていたら、少しパッキングがうまくなったかも)、なにより通勤にずっと使っています。雑誌やら本やらたくさん入りますし、宿泊出張にも使えました。色も黒にしたのでなんやかんや使いやすいです。そして、これが唯一定価で買ったザックです。

 

そこから定価じゃないザックを2つ買いました。宿泊用ザックです。グレゴリーアンバー44ちゃんと、グレゴリーディバ70ちゃんです!!

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←ディバちゃん アンバーちゃん→

アンバー44ちゃんは、初のテン泊登山のときに買いました(テントはいつもの仲間がかついでくれた)。カリマーのリッジ40とミレーのサースフェー38、どちらにするか悩みに悩んでいたところ、まったく想定外のダークフォースとして現れたのがこいつでした。

さすがザック界のロールスロイス、グレゴリー。体にフィットしますし、収納や使い勝手もすごく気に入ってます。44Lというのが結構便利で、冬の小屋泊(丹沢)もこいつで行きました。水場のない丹沢なので水を多めに担ぎましたが、無理なくいけました。

そして、マイテントを購入したあとに買ったのが、ディバ70ちゃん。まだ実戦では使っていないので、早く使いたいのです!!

 

ディバを買う羽目になった理由は、テントを買ったから。テントは…欲しかったこれを買ったのでした。

www.mountainhardwear.jp

いんやーめちゃくちゃかっこいいんですよ。マウンテンハードウェアのゴーストスカイ2くんです。デザインがかっこいいですよね。どツボの白いフライシート!

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多摩川沿いで建てる練習したとき。

これは、友人がMHWファミリーセールでハードシェルがほしいと言っていたので、買わせてやろうと私もついていったんですよ。そしたら帰るときには私がテントを持っていたんです。ちなみに友人はフリースベストだけ買っていました。あれ?

しかし友人のおかげで定価より2万円近く安く買えました。帰りにテント購入記念で飲みにいったけど。あれ?

早くディバちゃんに入れて山中まで運びたいものです。なんていったって重量が1.6kgと軽いので!ほんっとーに使うのが楽しみです。

 

話は変わるようで変わらないのですが、私の職場は、アウトドアショップの聖地、東京・神保町です。転職してもうすぐ1年半なのですが、ここに職場がなかったら、私はここまで山にハマっていなかったと思います。ちなみにセクター25氏、アンバー44ちゃんは昼休みに買いました。

昼休みに買ったシリーズ、いちばん金額が大きかったのはシュラフかなと。

www.hcsafe.co.jp

会社からいちばん近いのが、さかいやスポーツのエコー館。そこに置いているプロモンテのシュラフなぜか常時30%OFFなのです。恐らくさかいやさんとの契約の関係なのでしょう。ほかのお店でプロモンテのシュラフ自体そんなに見ない。

大体シュラフといったらモンベルかナンガだろうと思い、そのふたつに絞って時間をかけて悩んでいたのですが、さかいやでこれを見つけて即決。モンベルで同じスペック相当のものを買ったら+3~5,000円くらいかな。ちなみにほかのメーカーとのスペック比較表もお店に置いてあり、かなりわかりやすい。

 

というかですね、さかいやスポーツ最高ですよ。店員さんのレベルが違います。

www.sakaiya.com

アンバーちゃんを買ったのはさかいやさんだったのですが、デザインが気に入ったほかのザックを試着したい、と言ったら「うーん、体に絶対合わないから背負わなくていいですよ」と。最高じゃないですか。ちなみにほかのお店で、安いからという理由で同じザックをおすすめされてたんですよ。実際に背負うと背面長が全く合わない。見て大体わかるそうです。感服っす!

というわけで、「いいギアとの出会い」は「いい店員との出会い」とほぼ同義だと思っております。なので必然的にさかいやさんでの買い物が多いです。

 

新宿の好日山荘でも、いい店員さんと出会い、いいギアにめぐり合えました。2代目の靴です。

www.kojitusanso.com

靴は、ザンバラン・シェルパプロのデザインが好きだったので、それにしたいなーとぼんやり思っていたのですが、店員さんが「もっといろいろ履いて、自分に合う”履き味”を見つけないと」と言ってくれ、2~3時間つきっきりで試着させまくってくれました。その結果、「これやー!!!!!」と確信できたのがサレワたんでした。

全くノーマーク、存在さえ知らなかったのですが、まさにシンデレラフィット。”履き味”という言葉、本当に心の底から理解できた気分でした。セミワンタッチアイゼンがつけられる爪がついているので、もう少しステップアップしてもサレワたんと登れそう!今はまだまだ慣らし中です。

 

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まーだーまーだー、私の経済状況を脅かした出費はたくさんありますが(また書きたい)、そのほとんどが、型落ち or セール。そうでもしないと絶対続けられません。だから、仕事帰りや昼休みにお店を巡回。神保町のセール事情は結構くわしいと思います。私っぽい人がいたら声かけてほしい。めんどうなおんなですが友達になってください。

 

さて。本格的な登山シーズンに入ったら、この1年足らずで財布の紐をゆるめまくってゲットしたギアでどこにいくか。もうだいたい決めてあります。楽しみすぎる。

 

型落ちに、セールに恋して沼に溺れるのも、山を愛するゆえということで…

ああ、登りたい。

【丹沢・三ノ塔】おやまさんとおうまさん。ハードなダブルブッキング山行

友人に更新頻度の低下を指摘されたので書きます。反省。(その友人とは先週3回飲みに行きました。更新頻度高すぎ)

 

2018年2月18日、丹沢の三ノ塔(1,205m)へ登ってきました。

三ノ塔といえば、ヤビツ峠から塔ノ岳へ向かう表尾根のちょうど中間地点という感じでしょうか。なのであまり「山」というより「通過点」と認識されている気がするのですが、展望もよく、山頂も広いのでとっても好きです。

 

今回、塔ノ岳に行かず三ノ塔までで下山したのには理由があります。それは、「下山後、東京競馬場フェブラリーステークスを観戦するため」。

 

わたしは福岡県北九州市の某大学を卒業しているのですが、その母校の目の前に小倉競馬場がありました。で、在学中に『女子大生のための競馬講座』という、JRA主催の頭おかしいイベントに参加したことがきっかけで、今に至るまでお遊び程度の競馬をやるようになりました。そのイベントではイケメン騎手にサインをもらったり、ターフィくんのぬいぐるみをもらったり、なかなかに女心をくすぐられた記憶があります。

 

ソロ山行のちG1観戦。登山も競馬も勝ちたいものです。

【コース】

大体コースタイム0.8〜0.9かと。競馬のために巻きました。

(バス)秦野駅⇒ヤビツ峠⇒寺山富士見公衆トイレ⇒二ノ塔⇒三ノ塔⇒二ノ塔⇒菩提峠⇒葛葉の泉⇒菩提バス停⇒(バス)秦野駅

参考:秦野市観光協会-表丹沢登山ガイド:三ノ塔への道

 

秦野駅からヤビツ峠に向かうバスは、いつも満席で座れないイメージですが、この日は人も少なく座れました。寒いからか、雪が残っているからか。

ヤビツ峠から登山口に向かい、登り始めるとどんどん人に抜かれる。ヤビツから登るときは大体そうです。特にこの時期は健脚さんが多いのでしょう。まだまだひよっこや!

 

天気は良好。街までしっかり見えます。丹沢は街が見えるから好きだと母親に話したら、「山に行ってんのにわざわざ街見るの悲しくない?」と言われました。価値観の不一致。

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雪も結構残っていました。わたしは軽アイゼンをつけていましたが、わたしを追い抜いた健脚さんたちはノーアイゼンでした。たしかにアイゼンは役不足感あった。

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丹沢の木の階段もこんな感じに。

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二ノ塔あたりだったかな?富士がくっきり。「富士がしっかり見えたらフェブラリーステークスに勝てる」と思っていたので、勝利が確信めいたものに変わってきました。

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ヤビツ峠から三ノ塔まで、2時間ちょっとで到着!アップダウンがなかなかきつく体力不足を痛感。しかし良き展望!隆々の山脈ラブ。あー丹沢だいすき。

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飛行機雲も見えたよ。

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まだ朝の10時過ぎですが、ご飯を食べます。いつもは袋ラーメンですが、今日は冷蔵庫にたくさんあった残り物でリゾットです。トマト、ナス、ひき肉、豆、等々。豆乳とナンプラーでまろやかエスニックな感じを目指しました。

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結構おいしかったのに、おいしそうに見えないよね、リゾットって。おいしかったのよ。ほんとに。

この後コッヘルでコーヒー用のお湯を沸かしているときに、火でコッヘルの持ち手のゴムをどろどろに溶かしてしまいパニック。家で後日溶けた部分をカットしました。

 

さて、なんだかんだ1時間くらい休憩して下山。下山時の木の板ラブ。

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富士の展望はすぐに見えなくなって、樹林帯を黙々と下山しました。最後の富士は雲がかかってしまった。なにかを暗示しておるのか…

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下山完了し、秦野駅にバスで向かう。ちなみに菩提峠から降りるのは初めてでしたが全くおすすめしません。下山してからバス停まで徒歩40分かかりました。大倉へ降りる方がいい気がします。

秦野駅から登戸駅まで小田急線で移動し、南武線に乗り換え府中本町までダッシュ。馬券は移動中にネットで購入します。

 

なんかね、当たる気がしていたんですよ。いつもは登山優先で、競馬には誘われても行かないことが多いんですけど、今回のフェブラリーは予感が違ったので無理に登山とダブルブッキングさせたってわけっ!!

 

さて着きました。パドックも客席も超満員。さすがG1!わたしはパドック前ベンチで下山後のタンパク質を補給します(からあげ)。ガチ登山装備で競馬場にくることになるとは…

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パドックに夢中で連絡がとれなかった仲間とも無事合流でき、いよいよ本番。

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こんな群衆の中でも登山ウェアが目立って目印になると仲間に言われました。遭難知らずです。

 

結論、外しました。

三連複で1着のノンコノユメ、3着のインカンテーションは買っていたのですが、なぜか2着のゴールドドリームを外していたんです、1番人気だったのに。インカンテーションなんて6番人気だったのに…。馬券の買い方さえこじれている。

仲間も誰一人として当たりませんでした。というわけで反省会に行きましたとさ。

接客の態度が最高に悪いことがツボに入り、府中の反省会会場として定番になりつつあります。味はほんとにおいしい。いつかは祝勝会やりたいね。

その後なぜかみんなでカラオケ行って解散。ハードな1日でした。

 

「フェブラリー外したことが悔しくて3日は引きずった」と友人に言ったら、「それギャンブルに向いてないよ」とのこと。うんうん、確かに。

いい山。いい飯。いい景色。いい仲間。それでいいのさ!!

っていうかソロ登山後ダッシュで競馬場行くって年頃の女性的にはなかなか問題行動なのでは。

 

…来週は高松宮記念。どこ登ってから行こうかな。

【その他】登りたい、食べたい、登りたい。山と食事の関係

山と食事の関係はこんなにも深いのか、と、山に登り始めて初めて知った。「どこに登る?」のあとに「何食べる?」と会話するのが結構普通のことだ。

山頂で食べるものはもちろん、下山してから何を食べるのかや、行動中に何を食べるのか、などなど、「食べること」についてたくさん考えなくてはならない。元々食べることが大好きだったから、この文化が楽しくて、それもあって山にはまったのだと思う。

山を登る友人たちの食事スタイルもいろいろで、ある友人は低山日帰りなのに70Lのザックを背負いガチの良肉でガチのすき焼きをしたりするらしい。また別の友人は登山中の食事が面倒らしく、小魚だけひたすら食べて一日を終えることがあるらしい。どんなスタイルでも、生きるために、動くために、歩くために、食事は絶対に必要で、山に登る限り考え続けなくてはならない。

 

というわけで、なんだか、自分の「山と食事」を振り返ってみたくなった。今週は山に登っていないから、どんなことでもいいから山に思いを馳せたいのです。参考にもならないと思いますが、面白がってもらえたらうれしいな。

日帰り登山を想定して、時系列で食事を振り返ってみました。

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まず、5時起床。起床してすぐにやることは、お米を研ぐこと。わたし、ご飯が好きなんです。パンよりも絶対お米派。パンを食べたくなるときは、女性特有の月の周期で味覚が変わっているときか、仕事が忙しすぎて精神状態が崩壊しているときのみです。二日酔いのときもたまに食べたくなる。というわけで、通常時はお米が好きです。

で、1合お米を炊きます。変なこだわりなんですが、炊飯器ではなく鍋で炊きます。ちなみにこれは平日も同じことを毎朝しています。

炊いている間に歯を磨いたり顔を洗ったり着替えたり。炊き上がったら、1合すべてをおにぎりにします。3個作れます。具はそのときの気分によって変わりますが、かつおぶしにしょうゆとごま油を混ぜる特製おかかがお気に入り。特製とかいうの照れる。やめよう。

おにぎりは、1個家で食べ、1個バスor電車待ち中に食べ、1個は登る直前に食べます。とにかくエネルギーをつけたいから炭水化物をたくさん食べます。

ヤビツ峠行きのバス待ちで。

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これは雑穀玄米おにぎり。登山には白米ですね。失敗でした。

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しかし、登る直前の最後の1個はたいてい食べられない、満腹で。そんなときは無理はせず、昼か下山後に食べます。しかしどれだけ満腹でも、登山開始前のこれだけは欠かさない。

www.ajinomoto.co.jp

なんか「それっぽい」だけで続けているアミノバイタル習慣。違いとか、全然わかりませんが、かっこいいから続けます。ちなみにアキレス腱伸ばしながら飲んでます。かっこいいっしょ。近所のドラッグストアで120円くらいで買えるのもうれしい。

さて、登り始めたら、あめやグミなどをちょこちょこ食べながら登ります。最近ハマっているのはこれ。

item.rakuten.co.jp

なめればわかる、ザッツはちみつ。想像通りのはちみつの味がします。しびれるような甘さに、めまいすら覚えます。エネルギー補給がてっとり早くていいんです。ただ、ちょっとなめすぎて、血糖値が上がりすぎたようで、一度ものすごいシャリバテをしてしまいました。付き合い方を模索中です。低GIバージョンもあるようなので今度買ってみようと思います。

そんなこんなで、ある日の行動食を撮影してみました。

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これは丹沢に泊まりで行ったときです。コープのトレイルミックス、すごくよかったです。本当におすすめ。おいしいんですよ。たまに家でもワイン飲みながら食べます。

 

お昼ご飯は大体コッヘルで袋ラーメンを作って食べます。乾燥野菜やうすもちを入れます。あと、マンガ「山と食欲と私」の第二話のまねっこをして、ソーセージを入れることも多い。

www.kurage-bunch.com

お気に入りのラーメンはこれ。

www.itomen.com

私のふるさと岡山県のおとなり、兵庫県たつの市のご当地ラーメンらしい。小さな頃から当たり前のように食べていたから、地方にしかないと聞いて驚いた。

スープは薄味のしおで、すごくさっぱりしています。袋ラーメン界の中で、この麺がいちばん好き。少し細めで、つるっとしている(気がする)。そして、これにラー油を入れるのが大好きなのです!すごく合うんです。関東には売っていないので、実家から送ってもらっています。恥ずかしながら。みんなに食べてほしいほんとに。

ラーメン以外でいちばんがんばったのは、味噌煮込みうどんですかね。メスティン使うとなんか写真映えしてうれしくなる。これは大月市にある高川山で食べました。ちなみにガスカバーはお母ちゃんの手編み(自慢

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あと、メスティンで炊飯してカレー食べたこともあったな。

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メスティン炊飯は成功率40%くらいなので、修行中です。

 

下山後のご飯は・・・お肉。お肉。お肉!!

ほんっとーに、下山後って肉のことしか考えられなくなる。体がタンパク質を求める様にいつも笑ってしまう。体ってすごい。こういうときに、「体が魂を支えてくれているんだなあ」としみじみと思う。

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これは、仲間と行った本厚木の酔笑苑というお店です。

r.gnavi.co.jp

ホルモン美味しかった~。私の好きな登山ブログでも登場したのを見たことがあるので、きっと丹沢登山の定番打ち上げ会場なのでしょう。

 

もちろんビールも欠かせません。そう、私お酒が好きなんです。でもすごく弱いです。「弱いけど好き」ときちんと言えるまでに10年かかりました。強いふりをしてたくさん飲んで、失敗をしてきて…恥ずかしいですが、今は自分の限界をある程度わかるようになったので、前より楽しく飲めている気がする。

 

私なんてまだまだペーペーハイカーなので、山と食事についてもまだまだ研究中です。しかし、食事が登山の楽しみのひとつであることは間違いない!

ああ、お腹すいた。ちなみにこれを書きながら食べているのは、友人の北海道土産の鮭とばwith黒霧島のお湯割り。去年買ったテントでこれをやるのが夢なんです。

 

ああ、登りたい。食べたい。登りたい。

 

 

【奥秩父・乾徳山】妬けるほどモテる山、納得のイケメンに遊ばれました

 

2017年11月19日、山梨県まで足を運び、乾徳山に行ってきました。

 

知り合いや、愛読している登山ブログなどで、頻繁に「乾徳山はいい」と聞いていました。その度に、「へえ~、まあ、いつかね」と流していました。ひどいときには「私の好きなタイプじゃないと思う」とか言いました。

 

乾徳山、というと、岩場・鎖場・縄場のオンパレードで、そこにたどりつくまでには樹林帯はもちろん、草原まであって、しかも富士の展望はバツグン!なんていうじゃないですか。

スターやんけ。

そう、これはただの嫉妬なのです。ずっとクラスでは目立たない方でしたし、モテたことなんてないので、こんなスター性のある乾徳山をひがんでおったのです。しかも乾徳山をすすめてくる人ってなんかチャラい感じの人多い気がする(失礼

「わたし、ゆっくり稜線歩くのが好きだから」

「まあ車持っていないし、電車じゃコースタイムちょっと厳しいよね」

常套句でした。ああ醜い。醜いぞ。

 

あとみんなが好きっていうものを好きっていいたくない、っていうベタな病気なんですよ。最近だとsuchmosすごい流行ってるじゃないですか。すごい聴きたくなくて。でもヴェゼルのCM流れたらキッチンにいてもテレビの前まで行っちゃう、みたいな。はい後日しっかりアルバム聴きましたすみません。

 

そんな醜い心の私がなぜ乾徳山に登ったかというと、きっかけはいつもの仲間と登った瑞牆・金峰山。岩によじのぼっていく感覚が忘れられず、プライドをかなぐり捨てて車を持っている友人に連絡。「乾徳山、連れていって!」ちなみにその友人は私にいちばん乾徳山をすすめていたチャラい奴です。

 

出発前日、友人に「軽アイゼン買っときなよ」と言われ、新宿のモンベルへ。「あの、明日乾徳山に行くのですが…」と店員さんに言った瞬間…

「いいですねえ!乾徳山!楽しいですよ!僕も大好きです!」

マジでどこでもモテる乾徳山。そのお兄さんのアドバイス通り、6本爪のこちらを購入。つけやすさ重視で選んだけどちょっと持ち運びがかさばるかな。もうちょっとコンパクトになるチェーンスパイクでもよかったのかも。

webshop.montbell.jp

先日、都心で23cmも記録する積雪がありましたので、その際の出勤時に大活躍しました。その前日には戸隠神社スノーハイクでも大活躍。あら?まだ山で使っていない。はやく使いたいです。

 

さて、当日。3時起き4時出発で山梨へ!あんまり車で行くことがないので、楽ちんで最高です。友人よ、チャラいとか言ってごめん。電車でも行けるようですが、やっぱり時間的余裕がないようです。

 

【コース】

ピストンに気乗りしないので、下山の道は変えてもらいました。恐らく最もスタンダードなコースです。

登山口⇒駒止⇒銀晶水⇒国師ヶ原⇒月見岩⇒扇平⇒乾徳山山頂⇒高原ヒュッテ⇒道満山⇒徳和峠⇒登山口

時間管理は人まかせだったので、タイムはわかりません。概ねコースタイムくらいだったと言っていたような。

 

この日は快晴!少し気温は低かったですが、動いていると汗が出ます。紅葉は終わりが近かった。

 

まず結論から言いましょう。

乾徳山は、岩場・鎖場・縄場のオンパレードで、そこにたどりつくまでには樹林帯はもちろん、草原まであって、しかも富士の展望もバツグンの最高の山でした。

結局、私は、イケメンが好きなんですよ。ガリガリな人よりぽっちゃりな人が好き、とか、少々ハゲてても大丈夫とか、そんな事言っても、最近気になるのは菅田将暉ですよ。ずっと好きなのは玉木宏ですよ。

 

イケメンポイント1、草原!

こういう景色って、登山していてもあまり見られないなと思い、結構感動しました。

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 紅葉はもうほとんど終わっていました。

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イケメンポイント2、絶景!

この日は快晴だったので、富士山やその他山脈がくっきり見えたのですが、それがまたいいこと。しっかりポイントおさえてきます。

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 わたし。たそがれる。イケメンにいだかれる。これは月見岩の上です。

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イケメンポイント3、岩!

乾徳山といえばこれですよね、きっと。最後のほぼ垂直に見える岩は迂回路もありますが、挑戦しましたよ。鎖をしっかり使えば意外とすんなりいけました。帰りは降りなかったけど…。ちなみに写真の登っている人は知らない人です。

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そして山頂に着くと…

でーん。

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 富士と町と岩。

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すごいぞ乾徳山。どこまでも楽しませてくれる。ちなみに写真を撮っているのも知らない人です。

 

このあと、下山途中にある避難小屋でお昼ご飯のラーメンを食べて下山。なつかしき九州の味・棒ラーメンをメスティンで。

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下山後は温泉に入って東京に帰りました。渋滞に巻き込まれて大変だったなあ。荻窪で焼肉食べたなあ。「渋滞」「荻窪」「焼肉」というワードも、いつもの暗いソロ登山とは違うリア充感を漂わせている。

 

私の恋愛パターンとして、「最初は印象が悪かったけど、知れば知るほどいいところが見えてきて、結果的に私が夢中になっている」ということが多いのですが、まさに乾徳山はそんな感じ。最後なんてきゃっきゃ言ってたからね。私。

 

きっと乾徳山は、難易度別にプロットされると「中級者向け」の山なんだと思う。けど、こんなにてっとり早く山の楽しさが知れる山はないと思うので、登山に巻き込みたい人が近くにいるなら、いっしょに行くことを勧めたい。

 

いつものめんどうなこじらせた思考はどこへやら。シンプルに山遊びを楽しんだ1日となりました。やはりこのめんどうな思考から脱却するには、キラキライケメンに遊ばれるほかないのだ!乾徳山的なイケメンはどこかにおりませんかねえ。

ただし山のように動かないひとはいやよ。私にもかまってほしい。(めんどう)