【奥秩父・乾徳山】妬けるほどモテる山、納得のイケメンに遊ばれました
2017年11月19日、山梨県まで足を運び、乾徳山に行ってきました。
知り合いや、愛読している登山ブログなどで、頻繁に「乾徳山はいい」と聞いていました。その度に、「へえ~、まあ、いつかね」と流していました。ひどいときには「私の好きなタイプじゃないと思う」とか言いました。
乾徳山、というと、岩場・鎖場・縄場のオンパレードで、そこにたどりつくまでには樹林帯はもちろん、草原まであって、しかも富士の展望はバツグン!なんていうじゃないですか。
スターやんけ。
そう、これはただの嫉妬なのです。ずっとクラスでは目立たない方でしたし、モテたことなんてないので、こんなスター性のある乾徳山をひがんでおったのです。しかも乾徳山をすすめてくる人ってなんかチャラい感じの人多い気がする(失礼
「わたし、ゆっくり稜線歩くのが好きだから」
「まあ車持っていないし、電車じゃコースタイムちょっと厳しいよね」
常套句でした。ああ醜い。醜いぞ。
あとみんなが好きっていうものを好きっていいたくない、っていうベタな病気なんですよ。最近だとsuchmosすごい流行ってるじゃないですか。すごい聴きたくなくて。でもヴェゼルのCM流れたらキッチンにいてもテレビの前まで行っちゃう、みたいな。はい後日しっかりアルバム聴きましたすみません。
そんな醜い心の私がなぜ乾徳山に登ったかというと、きっかけはいつもの仲間と登った瑞牆・金峰山。岩によじのぼっていく感覚が忘れられず、プライドをかなぐり捨てて車を持っている友人に連絡。「乾徳山、連れていって!」ちなみにその友人は私にいちばん乾徳山をすすめていたチャラい奴です。
出発前日、友人に「軽アイゼン買っときなよ」と言われ、新宿のモンベルへ。「あの、明日乾徳山に行くのですが…」と店員さんに言った瞬間…
「いいですねえ!乾徳山!楽しいですよ!僕も大好きです!」
マジでどこでもモテる乾徳山。そのお兄さんのアドバイス通り、6本爪のこちらを購入。つけやすさ重視で選んだけどちょっと持ち運びがかさばるかな。もうちょっとコンパクトになるチェーンスパイクでもよかったのかも。
先日、都心で23cmも記録する積雪がありましたので、その際の出勤時に大活躍しました。その前日には戸隠神社スノーハイクでも大活躍。あら?まだ山で使っていない。はやく使いたいです。
さて、当日。3時起き4時出発で山梨へ!あんまり車で行くことがないので、楽ちんで最高です。友人よ、チャラいとか言ってごめん。電車でも行けるようですが、やっぱり時間的余裕がないようです。
【コース】
ピストンに気乗りしないので、下山の道は変えてもらいました。恐らく最もスタンダードなコースです。
登山口⇒駒止⇒銀晶水⇒国師ヶ原⇒月見岩⇒扇平⇒乾徳山山頂⇒高原ヒュッテ⇒道満山⇒徳和峠⇒登山口
時間管理は人まかせだったので、タイムはわかりません。概ねコースタイムくらいだったと言っていたような。
この日は快晴!少し気温は低かったですが、動いていると汗が出ます。紅葉は終わりが近かった。
まず結論から言いましょう。
乾徳山は、岩場・鎖場・縄場のオンパレードで、そこにたどりつくまでには樹林帯はもちろん、草原まであって、しかも富士の展望もバツグンの最高の山でした。
結局、私は、イケメンが好きなんですよ。ガリガリな人よりぽっちゃりな人が好き、とか、少々ハゲてても大丈夫とか、そんな事言っても、最近気になるのは菅田将暉ですよ。ずっと好きなのは玉木宏ですよ。
イケメンポイント1、草原!
こういう景色って、登山していてもあまり見られないなと思い、結構感動しました。
紅葉はもうほとんど終わっていました。
イケメンポイント2、絶景!
この日は快晴だったので、富士山やその他山脈がくっきり見えたのですが、それがまたいいこと。しっかりポイントおさえてきます。
わたし。たそがれる。イケメンにいだかれる。これは月見岩の上です。
イケメンポイント3、岩!
乾徳山といえばこれですよね、きっと。最後のほぼ垂直に見える岩は迂回路もありますが、挑戦しましたよ。鎖をしっかり使えば意外とすんなりいけました。帰りは降りなかったけど…。ちなみに写真の登っている人は知らない人です。
そして山頂に着くと…
でーん。
富士と町と岩。
すごいぞ乾徳山。どこまでも楽しませてくれる。ちなみに写真を撮っているのも知らない人です。
このあと、下山途中にある避難小屋でお昼ご飯のラーメンを食べて下山。なつかしき九州の味・棒ラーメンをメスティンで。
下山後は温泉に入って東京に帰りました。渋滞に巻き込まれて大変だったなあ。荻窪で焼肉食べたなあ。「渋滞」「荻窪」「焼肉」というワードも、いつもの暗いソロ登山とは違うリア充感を漂わせている。
私の恋愛パターンとして、「最初は印象が悪かったけど、知れば知るほどいいところが見えてきて、結果的に私が夢中になっている」ということが多いのですが、まさに乾徳山はそんな感じ。最後なんてきゃっきゃ言ってたからね。私。
きっと乾徳山は、難易度別にプロットされると「中級者向け」の山なんだと思う。けど、こんなにてっとり早く山の楽しさが知れる山はないと思うので、登山に巻き込みたい人が近くにいるなら、いっしょに行くことを勧めたい。
いつものめんどうなこじらせた思考はどこへやら。シンプルに山遊びを楽しんだ1日となりました。やはりこのめんどうな思考から脱却するには、キラキライケメンに遊ばれるほかないのだ!乾徳山的なイケメンはどこかにおりませんかねえ。
ただし山のように動かないひとはいやよ。私にもかまってほしい。(めんどう)