のぼるおんなは今日もめんどう。

2017年から登山をはじめた、こじらせ会社員女性が、山行で余計にこじらせた思考を記録します。

【奥多摩・三頭山】新ジャンルの人間関係『登山仲間』を山コムで見つけました

少しさかのぼり、2017年8月5日。奥多摩の三頭山(標高1,531m)に行ってきました。

 

まだ登山を始めて間もなく、ギアも十分に揃っていないとき。

レベルアップしたいけど、単独じゃこわいし、登山仲間ほしいな…と思案しているとき、ネットで山仲間をみつけるサイト「山コム」で見た募集に返信をし、そこで集まった人たちと登ることになりました。

www.yamajouhou.com

登山に特化したmixiみたいなものかな。始めたての勢いってすごい。

 

当日、それはそれはとにかく緊張しましたが、友人からの「変な人だったらトイレに行くふりして帰りなよ」というアドバイスを胸に集合場所の武蔵五日市駅へ。

結果的に、きっとこれからの登山人生でもかなり重要な仲間を手に入れることとなりました。

 

【ルート】

武蔵五日市駅から都民の森バス停まで行きました。

都民の森入口⇒森林館⇒三頭ノ大滝⇒三頭山山頂⇒鞘口峠⇒森林館⇒都民の森入口

少し前になるのでタイムは覚えていません。

 

集合時間の30分前に到着し、トイレを済ませたり、いつもは書かない眉毛を書いたり…(基本夏山は大汗をかくのですっぴんです)

その日武蔵五日市駅でいちばんソワソワしていた女性は私です。

 

事前の連絡はLINEでした。呼びかけてくださったSさん(30代・男性)がグループを作ってくださり、そこで集合時間や場所、計画の共有を。当日朝、女性がひとり体調不良で来られなくなり、男2・女2、計4人の山行となりました。

 

さて、いよいよ集合。

今更ですが、わたし、めちゃくちゃな人見知りです。できれば誰とも知り合いになりたくないくらいです。病的な人見知りなんです。本当に、昔から。

※余談ですが…人見知りには大きく2種類あります。「完全に人とのコミュニケーションを遮断しにかかるタイプ」か「道化になって本質的なコミュニケーションを避けるタイプ」か。私は後者です。

 

メンバーは、Sさん、Iさん(年齢非公開・女性)、Hさん(30代・男性)。みんなほんまに美男美女。高まる。

自己紹介をしたり、今までの山行や登山歴を話したりと、これから始まる登山へのイントロが粛々と進んでゆく。

正直、たぶん全員緊張している。そりゃあそうだ、ここまで超絶初対面の人たちが突然集まることはあまりないだろう。しかも、これから数時間かけてともに山に登るのだ。ううむ、どうしたものか。ぎこちなく会話が進んでいく。

 

武蔵五日市駅から登山口である都民の森までゆくバス、これがなかなかに長い。1時間以上かかります。

しかも緊張しているからか、なんか会話が男女で別れてしまった。まあ、仕方ないか、こんなもんか…。しかも途中でうとうとしてしまい、そのまま眠りに落ちるという感じ悪い初歩的ミスを犯してしまった。

 

登山開始後は、Sさん・Iさん・わたし・Hさんの順の隊列。

ちなみにSさんは毎年富士登山常連、Iさんは屋久島の山小屋で住み込み勤務の経験あり、Hさんは幼少期からご両親との登山経験多数と、玄人ぞろい。私は登山開始から2か月目のペーペーだったので、実力差もかなり不安でした。

登り始めると会話も少しずつ弾み、お互いのプロフィールも見えてきました。私は主に後ろにいるHさんと話していたかな。福岡までおしゃれフェス「Circle」に参戦しにいったそうな。福岡時代は憧れつつも行ったことがないCircle。いいなあ。

途中滝が見られました。結構な落差で迫力があります。

f:id:catherine0082:20180115125558j:image

 お花もきれい。ヤマユリですね。

f:id:catherine0082:20180115125631j:image

 

山頂について、お昼ご飯タイム。それぞれコンビニ飯を持ってきました。

あいにくかなりガスっていて展望はなかったですが、お菓子をお裾分けしあったりと、最初よりは打ち解けた感じ。Sさんが撮ろう!と言ってくれて集合写真も撮りました。

 

下山中、初心者の私にはすこしペースが早く、足が回らなくなり、尻もちをついてしまいました。なんともビギナーっぽい。するとHさんが

「休憩しましょ!バテてます」

と呼びかけてくれました。このことをすごくよく覚えています。

嬉しかったのです。自分でも気づかなかった「バテ」、仲間がいたら気づいてもらえて、しかも励ましてくれて…

仲間ってええやん…

下山完了まで、ギアの話や体力づくりの話など、いろいろ勉強させてもらいました。

ちなみにHさんにはその後、雲取山でもお世話になりました。それはまたおいおい。

 

無事下山完了し、帰りのバスに乗る頃にはすっかり打ち解けた我々。バスは貸切状態でわいわい楽しく話しました。

途中下車し、「数馬の湯」で汗を流すことに。 

spa-kazuma.com

Iさんとお風呂でいろいろ話す。初対面の人とお風呂入るなんて初めてかも。楽しい…。人見知りにいちばん効くのはお風呂です。

お風呂後、みんなで食堂で軽く飲んでさらに距離を縮めました。軽くといいつつ結構飲んでしまい、喋りすぎて反省。。いつもこうなんだよ!!わ・た・し!!!

するとSさんが

「さっき男湯で話してたんだけど、もしよかったらこのメンツで雲取山行かない?」

とな。

いぐいぐいぐいぐ!!!!!

こうして、新しい仲間と、人生初の泊まり登山が決定したのです。

 

この勢いで、みんなで八王子でやっているお祭りに寄って帰ることに。

www.hachiojimatsuri.jp

なんだか思ったより賑やかで、人も多くてテンションぶち上げ!(キャラ変)またビール飲んだし。

f:id:catherine0082:20180115125646j:image

 

なんとも濃い1日で、家に帰ってすぐパッタリと寝てしまいましたとさ。

 

結論。登山仲間って最高!

 

代表的なメリットとして

・単独じゃ不安な山にも挑戦できる

・交通費や荷物が分けあえる

・ギアなどの情報交換ができる

というのが挙げられるかと思いますが、私はなにより「『登山仲間』という新しいジャンルの人間関係」が好きなんです。

この4人の仕事はバラバラで、年齢も同世代ではあるけどそれぞれ。プライベートのこともよく知らないし、わかっていることは、みんな登山が好き、ということだけ。

私にはその距離感がちょうどよかったんです。会社の人と行くのは気を遣うし、元々登山をしない友達を引き込むのもちょっと悪い…でも、登山仲間ならそんなことは気にしなくていい。今までの人間関係では定義できない、新しい関係性だと思うんです。

※もちろん相性もあると思います。たまたま出会った人と相性がよかっただけで、生理的に受け付けない人と出会うこともあるんだと思います。

 

結果的にこのメンツで、半年で5回、山に登りました。そのうち3回は泊まりです。初心者の私が、この短期間でかなり体力がついたのも、みんなのおかげです。この夏はアルプスに誘おうかと画策しています。

 

単独もいいけど、仲間もいいぞ。新ジャンルなら、人見知りでも大丈夫。