のぼるおんなは今日もめんどう。

2017年から登山をはじめた、こじらせ会社員女性が、山行で余計にこじらせた思考を記録します。

【南アルプス・北岳~間ノ岳/後編】30歳の誕生日にあこがれの北岳へ-世界が変わる瞬間

なんと、30歳になってから1か月が経過した。なんてことはない、いつも通りの家と会社の往復。変わらず納豆ばかり食べる食生活。

それでも、誕生日にあこがれの北岳に登って以来、ずーっと山のことばかり考えている。正直北岳に登ったらもう登山は飽きるだろうと思っていた。ひとつ目標としているところをクリアしたら、しばらく休もうという気になるかも知れない、と。おりてびっくり。飽きるどころかもっともっともっともっと登りたくなっている。山ブログや山雑誌をむさぼり読み、暇があれば地図を眺める。

 

まるでこともだ。おとなになるんじゃなかったか?

 

白根御池小屋から先、いよいよお目当てに向かう後編です。

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【行程】※再掲

1日目:広河原~白根御池小屋

2日目:白根御池小屋~草スベリ~北岳肩の小屋~北岳山頂~北岳山荘(幕営・デポ)~間ノ岳北岳山荘

3日目:北岳山荘~北岳山頂~北岳肩の小屋~大樺沢~広河原

 

白根御池小屋のテント場で1泊目を無事に終え、草スベリから北岳に向かいます。

草ァ・・・

ものすごい急登です。

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しかし噂どおり、お花もたくさんあります。
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本当にここの急登もきつくてほとんど写真がありません。しばらく展望もありません。このとき、下界は38度くらいの猛暑だったそう。山にいてまだよかったと思う反面、標高2200m以上あるのにこんな暑い!?というほど暑い。信じられません。

ちょっと視界が開けると、真っ青な空と

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おなじみのあいつが!

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普段、標高2000m以上の山に登ることがめったにないので、景色の違いにうれしくなります。視界がバーン!とひらける感じ(語彙)

 

少し広い、休憩できそうなスポットに着いたのでザックをおろすと、白根御池小屋で声を掛けてくれたシニアのグループが。

「おねえさん、テント担いでるのに早いね~、もう追いつかれちゃった!さすが若いね!いくつなの?

おいおい、タイムリーな投げかけじゃないかい。アルプスの視界に機嫌を良くして

「実は・・・今日誕生日で・・・30歳になったんです」

なんて言ってしまいました。いま思うと祝われたいみたいで恥ずかしい。

「あら!おめでたいねえ。わたしたちの半分も生きてないのねえ」

聞けば、6人グループ全員、70歳!本当に山で出会うシニアは元気ですね。おめでとう、とアメちゃんをふたつくれました。なんかもったいなくて未だにひとつは食べずにとっています。

「お誕生日にひとりで登山・・・親御さんは何も言わないの・・・?」と聞かれましたが笑ってごまかした(なにも言わない両親です)。

わたしは山座同定がまったくできないのですが、グループのリーダー風男性が、仙丈ケ岳甲斐駒ケ岳だよ、と教えてくださいました。

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確かに雑誌やブログでよく見る風貌だ!仙丈ケ岳南アルプスの女王の名に相応しく、美しさと母性に似た悠然さを持ち合わせていました。甲斐駒ケ岳は驚くほど白く、自然の不思議さを改めて感じます。この二座は10月に登ろうかと画策中。

 

グループの皆さまと別れ、いよいよ森林限界超えの登山道を歩きます。

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鳳凰三山オベリスクと、鳥。しばらくこの鳥がライチョウだと思って浮かれていました。ライチョウにしてはよく動くなあとは思ったけど・・・。ライチョウには会えず!残念。これだけが心残り。

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3000m地点へ!生まれてはじめて、3000mを超えています。

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北岳肩の小屋です。平日木曜日にも関わらず、結構人がいます。肩の小屋の看板、何度も写真で見ていたから感慨深い・・・

ここまできたらあと少しで北岳山頂。わかってはいるのですが、疲労がなかなか溜まってきました。出発時は15kgだったザック、テントが白根御池小屋で結露しているので絶対に重くなっています。そういう意味では広河原から1日で上がってしまった方が楽だったのか…?なんて考えましたが、もう仕方ありません。行くしかない。

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登山道が岩っぽくなってきました。北岳は体力勝負で危険箇所は特にありませんとガイドブックなどでよく見ていましたが、ここ落ちたら死ぬよなあ、という場面は何度かありました。そりゃそうか、3000m超えですもんね。

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見えた!見えたよ山頂が!

 

そして、ついに、北岳山頂到着!

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案の定泣いちゃいましたよ。本当にうれしくて。

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富士山は雲ではっきりと見えないけれど、展望も最高。晴れてくれてよかった!

ここで、先ほどのシニアグループと3度目の再会。さすが早いねおねえさん!とまた声を掛けてくれたので、写真をお願いしました。

「今日お誕生日のおねえさん!いい笑顔でね!」

大きな掛け声がきっかけで、山頂にいた方たちに「おめでとう!」と祝っていただきました。恐縮しきりでしたが、これまでの誕生日でいちばん印象的だった。3,193mでお祝い。ありがとうございました。

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調子に乗って30歳ポーズをしたら、03歳でした。やっぱこども。

ひとしきり堪能したら、今日のテン場である北岳山荘に向かいます。向かう途中のこの景色。f:id:catherine0082:20180909204954j:image

違う世界だ、と思いました。どんな言葉も陳腐なので何も言いませんが、この景色をしばらく見つめていました。赤い屋根が北岳山荘です。

一気にくだり、コースタイム若干巻きで到着。

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テントから北岳が見えます。

幕営してからお昼を食べて、少し休憩してから間ノ岳へ出発。荷物を置いていったので軽い軽い!切実に空身サイコー。

白根山を越えて、

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絶景をたくさん見て、

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振り返り北岳を望んだりして、

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間ノ岳着です。

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往復3時間くらいだったかな。荷物軽いから巻けました。ここで雲が出てしまいました。北岳でガスらなくてよかった…。間ノ岳も第3位の標高なのに、ちょっと脇役感ありますよね。きっと晴れていたらすごい展望なんだろうな。

間ノ岳で携帯電話の電波が入り、友人や職場の人から誕生日祝いの連絡を確認することができました。うれしい。皆に御礼を連絡して、北岳山荘に戻ります。

北岳山荘で乾杯。

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夕飯を食べた直後に少しうとうとしたせいか疲れているはずなのに寝つきが悪く、イヤホンで音楽を聴く。大好きなバンド、grapevineアナザーワールドという曲が流れてきた。

www.youtube.com

生まれた時から歩けるのはこの道だけだったのか

だけど空に届きそうで また手を伸ばしてやめて

明日もう一度 いつかはきっとあの向こうへと

精一杯息をして いつの間にかぼくらには見えやしない

欲しいもののためなら努力を厭わない、というタイプではない。欲しいもの・やりたいことがあっても乱されるのがいやだったり自信がなかったり傷つくのがいやだったりして体のいい理由であきらめることが多いのがわたしだ。そういう自分が好きじゃない。そういうときの自分を投影するのがこの歌詞で、まさに手を伸ばしてやめて、という感じ。

だけど、なぜか北岳にはすごくこだわって、自分の足で登って、空に届いたのだ。うれしい。どっぷり疲労を感じながらも、いまここにいることがただうれしかった。

 

朝は、結露が顔に落ちて起きました。めんどくさがってフライシートにペグを打たず(前室つくるために片側だけに打った)、インナーテントに結露したフライが張り付いたからだと分析していますが…いやな目覚め。勉強になりました。。。

ささっと朝ごはんを食べて撤収。テン場からはうっすら富士が見えます。

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再び北岳に登ってから下山です。道中でご来光。

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早くも号泣しています。お次は影北岳

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展望はいいのに、朝一の体も荷物も重く、ペースが上がりません。どうにか、2度目の北岳山頂へ。今度は間違えなかった30歳ポーズ。

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すんごいガスっていたのですが、生まれてはじめての・・・ブロッケン現象

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山頂にいるひとたちみんなで盛り上がりました。

また北岳肩の小屋を通って、いよいよ下山です。

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登るときの急登を思い出せば大体予想はできていたのですが、マジで下山が地獄でした。わたしの体力だからだと思うのですが、びしょびしょのテントを含む重い荷物、2日間の疲労、その他もろもろでまさにポンコツ。下りでコースタイムの1.2倍くらいかかりまして、狙っていたバスに乗れずグダグダ。まあでも、帰ってこれてよかった・・・

広河原へ下り、甲府行のバスに乗り、甲府より手前の竜王で降りて、この温泉に寄りました。

onsen.nifty.com

施設自体は少し古いですが、とってもいい温泉でした!平日だったので混んでなかったし。ビールに枝豆をつけてくれたし。南アルプス帰りはここと決めました。

そして甲府に戻り、高速バスで新宿へ。あこがれの北岳、無事に終了です。大台の誕生日に相応しい、大変濃厚な登山となりました。来年はもっと体力をつけて、白峰三山の縦走がしたい!!

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おとなになるということ。それがどんなことかはやっぱりよくわからないけど、わたしは30歳になった日に、世界が変わる瞬間を見た。

こうやって、自分の足で世界を変えられることは、おとなになったということかも知れない。だけど、世界の変化を感じられる心は、こどものようでもある。

歩きながらたくさんの山が見られた。いつかはあそこ、あの山も・・・まだまだ、手を伸ばそうと思う。何度でも何度でも、世界が変わる瞬間が見たい。

 

もういいや、おとなでもこどもでも。やまのぼり、たのしいんだもおーん! 

【南アルプス・北岳~間ノ岳/前編】30歳の誕生日にあこがれの北岳へ-おとなになるってなんだろうの旅がはじまる

おとなになるとは。

 

昔なにかで「だれかに叱られたいと思うこと」だと聞いたことがある。ドラえもんも「おとなはかわいそうだ、思いきり甘えることもだれかに叱られることもない」といった旨をおっしゃっていた。

ついに、30歳になった。しかし未だ心から、だれにも叱られたくない。そして、思いきり甘えたい。おとなとは、なんだろう。わたしは何も変わっていないのに、みんな「おとならしく」いるような気がして焦る。「おとならしく」いられない自分を恥ずかしくも感じるし、「おとならしく」いられない自分が誰かに笑われているのではないかと思う。「おとならしい」人への憧憬と羨望と嫉妬で、布団の中で狂いそうになる夜もある。

30歳はまだまだこれからだよ、とも言われる。だけど、その語感におちおちと安心してはいられないような気もする。でも、どうしていいかはわからない。ただただ漠然とこわい。何に恐れているかは、わからない。

ただひとつ、決めていた。30歳になる日には、ひとりで山にいよう、と。そしてその山は絶対に北岳だと。

なぜか登山を始めてからずっと、北岳にあこがれていた。日本で2番目に高い山にも関わらずその低い知名度や山容の渋さなど、惹かれて仕方がなかった。ドラゴンボールで好きなキャラは悟空じゃなくてヤジロベー、スラムダンクで好きなキャラは花道でも三井でもなく水戸洋平。わたしはそういうおんなである。※ヤジロベーや水戸洋平よりは、北岳は華やかだと思いますが…すみません

というわけで、2018年8月1ー3日。二泊三日で北岳から間ノ岳に行ってきました。

会社から夏休みをいただき、ド平日に登山。カレンダー通りの出勤のわたしにとって、はじめてのことです。正直前日は浮かれすぎてまったく仕事になりませんでした。

 ≪行程≫

今回は、初の二泊三日!初のソロテン泊!!初の3000m超え!!!

1日目:広河原~白根御池小屋

2日目:白根御池小屋~草スベリ~北岳肩の小屋~北岳山頂~北岳山荘(幕営・デポ)~間ノ岳北岳山荘

3日目:北岳山荘~北岳山頂~北岳肩の小屋~大樺沢~広河原

二泊三日なので北岳間ノ岳農鳥岳の「白峰三山」縦走もギリギリまで検討しましたが、わたしの体力では厳しいだろうと判断し、日程だけは割とゆったりとした登山になりました(ただしわたしの体力は案の定ゆったりしていなかった)。

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初日。いつも出勤するより早い小田急線に乗り、新宿へ向かう。バスタ新宿を7:05に出る、甲府行の高速バスに乗るためだ。早い時間とはいえ、小田急線にはサラリーマンがちらほらと。なにしろ水曜日だ。ひとことでいうと優越感。

新宿に着き、順調にバスに乗る。心が騒ぎまくっている。愛読させていただいている「山と食欲と私」というマンガで、主人公の鮎美ちゃんが平日八ヶ岳登山に向かう新幹線で喜んでいるシーンがあるのですが、思い出して全力で共感していた。

 

さて、甲府についた。天気は・・・

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ええやないか。ここからまたバスに乗って、登山口のある広河原までさらに2時間、山道をゆきます。バスには運転手さんとは別にガイドさんがいて、車窓から見える南アルプスの風景を解説してくれました!これがもう楽しくて楽しくて、あっという間の2時間でした。最後には乗客全員で拍手。ありがとうございました。

そして広河原につき、準備をしていよいよ登山スタートです。

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それはそれは北岳にあこがれていましたので、いろんなブログを見漁り、この吊り橋もよく写真で見ていました。「ついに・・・きたか・・・」気持ちが高ぶりすぎて、スキップしてしまいました。荷物15kg。どすどす。

想像通り、南アルプスの天然水や、

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おはな、

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そして・・・樹林帯。

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すみません、白根御池小屋に着くまでの写真がほとんどないです。とにかく無風の樹林帯で、そしてすんごい急登。汗が際限なく出る。もうすでに北岳まで辿りつける自信がなくなってしまっていました。荷物15kg。どすどす・・・

それでもだいたいコースタイム通りに白根御池小屋に到着。15:30頃でした。

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二泊三日の山行を終えたいま思うのは、本気で白根御池小屋に泊まる計画にしておいてよかった、ということです。ここまでの急登も、そしてここからの急登も、初心者のわたしにはこたえた・・・これを初日だけでテント背負ってこなす自信は、いまのところ一切ないです。そして白根御池小屋は、とてもきれいな小屋でした。特にトイレは、今まで山で使ったものの中でいちばんきれいでした。感動です。ありがたい。中もすこしのぞかせていただきましたが、夢のような雑誌とマンガの数・・・絶対にいつか泊まりたい!!

愛用しているかっこいいゴーストスカイくんを張り、

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とりあえず名物のソフトクリーム(桃味)を。果肉うんまっ!!!全身に染み渡る。

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そして、今日の晩御飯はたらこパスタとサッポロ黒ラベルです。

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雨も降りそうだったので(実際すこし降った)、食べたら早々にテントに入って就寝体制に。今回は文庫本なんて持ってきちゃったんだよねー。これもはじめてのことでした。

bookmeter.com

中二病なので、「誕生日に読む本だからなにか意味を持たせないと…」と考えてしまうので。今回はまだまだ子供でいたい・青春をしたい、みたいな気持ちをもっと燃え上がらせたく、この本を選びました。テントでワイン飲みながら読んだよ(恥ずかしい)。

 

起床は4時半ごろ。テントから出ると、月とこれから登るアイツが見えました。

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朝ごはんは安定のちゃんぽん麺です。

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食べ終わり、出発の準備をする前に空を見上げると。

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雲ひとつない空!そして、白根御池には

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きれいにアイツが移っています。

 

このあたりで気付きます。

「あれ!?わたし、いま30歳じゃん!!」

2日目が誕生日でした。あんなに30歳になることに対してセンチメンタルだったくせに、全然忘れていました。思えば、誕生日を迎える瞬間は、いつも友人が祝ってくれていたような気がします。今年は山時間なので寝ていました。幸せなことですね。今までの誕生日を思い出してうれしくなりました。

 

テントを片付けていると、シニアのグループが「おねえさん、ひとりでテントなんてすごいね!北岳で会おうね!」と声を掛けてくださり、発っていきました。

北岳で会おう、か。現実感がなく、思わず笑ってしまいます。

 

さあ、あこがれの北岳へ。いざ。おとなへ。

(つづく)

【その他】実写化への第一歩…ブログランキングに登録しました。

こんばんは。事務連絡的な投稿です。

 

ブログランキングに登録してみました!

手探りですが。

 

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昔から物を書くのが好きだったので、おもしろいねー!と言ってもらえるのが本当に嬉しくて、そうするといろんな人にもっと読んでもらいたい、と思って…

 

夢は映像化!主演は松岡茉優ちゃん。仕事もプライベートも不器用で、アラサーなのにビジョンが定まらないOLが、恋人(ディーンフジオカ)にこっぴどくフラれたのをきっかけに友人(波瑠)のすすめで登山をはじめ、最終回では槍ヶ岳で足を滑らせかけたときに手を掴んでくれた見知らぬ山屋(実は近くの山小屋の跡取り)(伊藤英明)と結ばれ、山小屋を夫婦で切り盛りすることとなる・・・

 

というわけで。

実写化を応援してくれる方はぜひチェックしてみてください。

 

【北アルプス・唐松岳】登山2年目でアルプスデビュー!みんないっしょでたのしいぱーてぃ

夏山シーズン。毎週末、Twitterの山アカウントが沸いている。いやもう、燃えている。友人から、好きな登山ブログのオーナー、Twitterで知り合った人々など、とにかく山に行きまくっているよう。負けていられない。

とはいえ、毎週末県外に遠征するほどの体力も経済力もないため、山に行かない週は映画を観まくっています。この記事を書く前に観たのはこれ。

movies.yahoo.co.jp

いつもこんなアホラブコメしか観ていないと思われるのはシャクなので弁解?すると、別にシリアスなサスペンスだってアクションだって泣けるドラマだって観るんですが、定期的にこういうアホラブコメが観たくなるんです。女の子だから。

この映画は、ちょっとへこむくらい誰ともシンクロできない映画でした。だって主人公の女の人(ミラ・クニスという女優さん)が、相手役の男性(ジャスティン・ティンバーレイク)を誘うとき「うちで週末パーティがあるから来ない?」って…もはやリア充演出の古典だろ。ジャスティン、シャンパン持ってパーティに行くし。ほんとにこんなやつらいるんだろうか、アメリカには。。

まあこんな感じで暇なら1日に2本くらい観てるんですが、昔に比べると驚くほど泣かなくなったなあ、と。山行ったら景色見てすぐに泣くくせに、まあ映画じゃ泣かない。もう少し前だと、割とどんな映画でもビービー泣いていたのに。

そういえば、先日ついに30歳になった。もしかして、感受性が枯れてきたんじゃないか、とか。固定観念に縛られて何にも没頭できなくなって、つまらない批評しかできなくなるんじゃないか、とか。

 

枯らさないために、山に行きますよ!山登りを始めて2年目のこの夏は、ステップアップじゃ!2018年7月15-16日、ついにアルプスデビューしてきました。北アルプス唐松岳です。

≪行程≫

おそらく縦走なしならこれがスタンダード。

白馬八方→(リフト)→八方池山荘→八方池→丸山→唐松岳山頂山荘→唐松岳

※ピストンでした

 

同行してくれたのは、以前三頭山の記事に書いた登山仲間。1人行けなかったので、わたしを入れて3人のメンバーです。

 

山行前日、毎日アルペン号で八方まで行きます。

www.maitabi.jp

大学生の頃、1度だけ九州から岡山の実家に夜行バスで帰ったのですが、生意気にも「二度と使わねえよあんな乗り心地悪いヤツ」と悪態をつき一切乗っていませんでした。そして齢30を目前に、ついに夜行バス解禁。しかも今年3度目の利用です。貧乏になっている?

このメンバーに会うのは大山でスノーハイキングして以来なので、5か月ぶり!新宿駅に集合したら、シュウさん(仮名・男性・力持ち)がザックを新調していまして…なんと115リットル。アメリカ軍が使うようなやつらしいです。

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右の方です。まじでザックが歩いています。登山者であふれる週末夜の新宿西口ですが、誰よりデカいです。というか唐松岳でもNo.1でした。

23:00頃、新宿駅から八方に向け出発。バスではほとんど眠れず。たぶんトータル2時間も寝られなかった。寝るのを諦めたころ、八方に到着しました。

外の空気が吸いたい・・・バスから飛び出ると。

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これがアルプスや!!!!

いくみさん(仮名・女性・今回の山行でわたしと同じおっさんずラブ民だと判明)が「ネット画像とは、本物は違いますねえ…」と。いやはやまったくです。

近くのローソンで最終の買い物や身支度をして出発。まずはゴンドラやリフトを乗り継ぎます。

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ちなみに、リフトは荷物が15kg以上で+300円の別料金。シュウさんの115Lザックは別料金を免れないだろう…と思いきや、本人が「俺のザックに入っている2Lの水をいくみさんのザックに一時的に入れれば全員別料金なしでいける!」とおっしゃるので実践することに。結果、わたし13kg(セーフ)、いくみさん16kg(アウト)、そしてシュウさん25kg(ドアウト)という結果に。水さえ渡さなければシュウさんだけだった…っていうかどんだけ重いねん!

 

リフトの乗り継ぎ時の景色。さらにアルプスライクに。

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このときは、それはそれはキャッキャしていました。気分は最高。だって、ナメてたもん。いつも行う「気合のアミノバイタル儀式」もしていませんでしたし、なんだか元気が出る気のするウィダーインゼリーも持っていません。大体、シュウさんの荷物の重さに隠れていますが、わたしのザックもテントも持ってないのに13kgってアホみたいな重さです。だって、ナメてたもん。ゆるゆるハイキングだと思ってたもん。この時は。

 

さてさて、リフトで標高を稼いだところで、スタートです!

ケルンや、

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八方池、

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そして、雪渓、

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そしてそして、何より、アルプスの山脈。

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どれも、派手でかっこいい。ザッツ北アルプス。キラキラしています。

 

・・・序盤は楽しかったのですが、最初の雪渓超えたあたりから、疲労が肉体をも精神をも凌駕し始めてきました。

■夜行バスでほぼ眠れなかった

■標高が高いとはいえ記録的な猛暑と遮るものがない日差し

■無駄に重い荷物

■3連休で登山者が多く、行列停滞で自分のペースが作れず

■何よりナメていたこの気持ち

すみませんでした、アルプス様。

体力がピカイチの、健脚シュウさんの歩みも鈍ってきました。そりゃそうだ、27kgのザック背負ってんだから。ちなみにシュウさんは出会う人に何度か「すごいザックですね」と声を掛けられていました。声を掛けずともすれ違ったあとに「あれ、縦走だよね、5泊くらいかな?」と話していた方もいました。一泊二日だよ。

 

なにがきついって、目的の唐松岳山荘が見えないんですよ、歩けど歩けど。位置的に山の陰に隠れるようで、目標物が見えないやみくもさに心折れる。にんじんぶら下げられないとダメなんです。

まあそれでもがんばって、昼12時頃、唐松岳山荘に到着しました。結局4時間くらいの行動だったかな。本日はシュウさんが持ってきてくれたテントに泊まります。本当にありがとう。

テン場が最高なんですな。

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テントからの景色。

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着いたころにはテントぎゅうぎゅうで、ギリギリ張れたくらい。かなり早く着かないと思ったところには張れないですね。これも北アルプス感。

テント建ててすぐ、シュウさんもいくみさんも爆睡開始。わたしも少し寝ました。その後カレーを食べて

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いよいよ山頂アタックです。山荘から20分くらいで着きます。

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ガス!!

しかし、わたしはこのガスの中、萌えまくる道を見つけた。

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不帰ノ嶮(カエラズノケン)という尾根。ここから白馬の方へ行けるようです。むちゃくちゃかっこいい!名前もRPGに出てきそうな、険しさ100%のわかりやすい派手な名前。絶対いつか行きたい。夢中で写真を撮りました。

ガスっていたので早々に退散。お花にも会えました。

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夜はあてを作ってビールを。ミックスナッツのペペロンチーノ、サバと豆のトマト煮、ソーセージ焼き、チータラ焼き。

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なかなか豪華。だから荷物重いんだろってね。ペペロンチーノとトマト煮はわたしの担当でした。おいしかったです。

テントから見えた、赤く焼けた山。

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なんかねえ、このときやたら楽しかったんだよねえ。わたし本当に人見知りで、国に認定してほしいくらい病的な人見知りをこじらせているんですけど、なんならきょうだいと話しているような感覚で楽しかった。ふたりともわたしより年上だから話しやすいのかなあ。ランタンを消してシュラフに潜ったとき、なんというかすごく幸せな気持ちだった。

 

早々に寝て、わたしは4時に起床。シュウさんといくみさんは、起きません。毎度のことです。ひとりご来光を見に、こっそりテントを抜け出しました。

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結果的に雲が多く、ご来光は見られませんでしたが、素晴らしい景色が見られました。

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朝の唐松岳。いやはや、かっこいい。感服。

 

その後、起きたふたりと食事をとり、昨日来た道を下山。ピストンなので下山は省略しますが、大体3時間くらいかな。天気にも恵まれ、楽しい山行となりました。

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最後に撮った、「ぼくたち連峰」と名付けた写真。たのしいな。

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シュウさんのザックを背負わせてもらったわたし。でかいな…。会社の同僚に見せたら、「お盆によく見る、なすびに割りばし刺したやつ」と言われました。うまい。

 

またリフトを乗り継ぎ、八方へ帰り、温泉に入ったあとあずさに乗って東京に帰りましたとさ。

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登山を始めてまだ2年目。始めてよかったなーと思うことは数え切れない。非日常感、健康的、日々の張り合い…等々。でも何より、こんな気楽で大切な仲間ができたというのは宝だなあ、とか。

実はシュウさんもいくみさんも、全員アルプスデビューだったんですよね。それも嬉しかった。

 

わたしは自宅でパーティしません。シャンパンも差し入れしません。だけど、それでいい!素敵な仲間と山の上で缶ビール。それがわたしのいちばんのパーティ!ジャスティンもびっくりの、最高の登山でした。そして準備さえしっかりすれば、唐松岳はアルプスデビューにもってこいの山だと思います!次回は五竜岳や白馬岳にも行きたいな。

 

さて。この数週間後。30歳のバースデー当日、枯れないために・・・憧れの南アルプスに行きましたのです!次回は長編です。

【東北・磐梯山】福島百名山の旅 DAY2-迫力の火山で出会った、やさしいひとと忘れられない景色

福島にひとり旅をしてから、もう1週間経った。先週の今頃は、郡山のホテルで早くも安達太良山を懐古しながらチューハイを飲んでいた。時間が経つのは早い。

昨日、関東は梅雨明けが発表された。去年より22日も早いらしい。今日も暑かった。夏がきたと、確信できる。夏山のシーズンが始まった。

この夏に行きたい山が多すぎて、でも身体はひとつだから限界があって、そんなことにやきもきしてしまう。思えば、登山を始めて今月でちょうど1年。この1年で生活がガラリと変わってしまった。土曜日には朝から王様のブランチを見て、東京のおしゃれなレストランを熱心にメモしていたものだが、今日久しぶりに洗濯物を畳みながら見ていても、あまり心動かされなかった。麻布の高級ハンバーガーを食べるならなにか登山のギアを買う。

そんな風に強く思ってしまうのも、磐梯山の経験が焼きついているからかも知れない。福島遠征2日目です。一生忘れられない、特別な日になりました。

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朝8時半、ホテルをチェックアウトして、郡山駅発の快速に乗り猪苗代駅へ。大体40分くらいで到着しました。電車の中でこれを食べます。

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前日の夜、ひとり居酒屋で福島地鶏のからあげと米沢のフルーツトマトを食べたものの(めちゃくちゃおいしかった)、なんとなくご当地感のある食事に飢えていたので…。 味は想像通りの炊き込みごはんでした。

猪苗代駅に到着。

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到着し、駅舎を出るといきなりドーン。

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今から登る磐梯山です。こちらから見える景色はいわゆる「表磐梯」で、わたしは猪苗代駅からバスに乗り裏側へまわり、「裏磐梯」から登ります。表磐梯は富士ライクな美しい形をしていて、圧巻な佇まい。天気も良く、こんなにきれいに見えるとは思っていなかったので気持ちが高まります。

さて、バスに乗って1時間ほどで裏磐梯に着きます。バスを降りようとしたら、登山ウェアを着ているわたしを見た運転手さんが「裏磐梯から登山するなら、ひとつ先のバス停がいいべ」と声を掛けてくれました。福島の人はいい人すぎる説、強固になってきました。

 

≪行程≫

猪苗代駅→(バス)裏磐梯高原駅裏磐梯スキー場登山口→噴気口分岐→弘法清水→磐梯山頂→猪苗代スキー場

だいたいトータルで7時間くらいでしょうか。ハードでした。

 

いよいよ磐梯山へゴー!…と思ったら、30分くらいは登山口への砂利道歩き。何台か車に追い抜かれた。ああ、昨日のおじいさんに送ってもらうべきだった…。

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天気が良い分、炎天下で汗がじゃーじゃー流れます。しばらく歩くとお目当てが見えてくる…!

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ここらへん、冬はスキー場なので、いまわたしはゲレンデを歩いているのですね。リフト動いてくれ。

このあたりで、軽装の同世代男性二人組に出会います。挨拶をしたら、どこからきたの?と話しかけてくださいました。聞けば、学生時代の同級生で、それぞれ茨城、北海道から弾丸福島旅行に来ているのだとか。早朝からすぐ近くの五色沼を観光して、いまから銅沼(あかぬま)を見て帰るらしい。銅沼はわたしも通る予定だったので、なんとなく一緒に向かうことになりました。ふたりでノープランの旅をたくさんしてきたので、おたがいなにも気を遣わなくていいからラクなんだよね、と言っていた。素敵だなあ。

正直、このゲレンデ歩きは二人組と一緒じゃなければかなりしんどかったと思う。お二人もここまで暑いとは思っていなかったそうで、水も持っていなかった。塩キャンディをあげました。

ゲレンデを登り切ったら、磐梯山が目の前に。

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表磐梯とは違い、裏磐梯は火山噴火のあとがありありとわかる荒々しさ。このかっこいい風貌が見たくて、わざわざから裏から登ると決めたのです。

ここから少し歩くと、銅沼に到着です。

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火山の影響で銅の成分が沼に混ざっているそうで、沼の多色グラデーションと緑とのコントラストがなんとも言えずに美しい。磐梯山もしっかりと映り、三人ではしゃいでしまいました。

二人組のうち一人は立派なカメラを持っていて、今度地元の秋田で写真展をやるんだとおっしゃっていました。場所も教えてもらったので、行きたいな、なんて。その時は秋田駒ヶ岳かな。銅沼の写真もあればうれしいな。

お二人とはここでさようなら。お互いに、お気をつけてと声を掛けて。

 

さて、わたしの本番はここからです。いよいよ磐梯山頂へ向かいます。

実は初めて、山と高原地図の破線ルートを選びました。いわゆる推奨ルートではない上級者向けのルートです。ビビリなので推奨ルートの予定でしたが、前日に安達太良山で会ったおじいさんに「絶対にこっちのルートの方が展望がいい、俺でも登れるから大丈夫だ」と言われ、思い切って挑戦しました。

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いきなり細道で、緑が茂ります。

 

youtu.be

頭の中でWILD RUSHがぐるぐると流れます。こんなはずでは…コミックソングやめてよ…。ジャングル風の登山道を抜けると、眼前にドーンと現れます。

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かっこいい!!かっこよすぎるこの風貌!!!

そしてしばらく歩くと、ガレ場の登山道にあたります。 

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昨日の引き続き、ガレ場萌えが止まりません。
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ああ、ガレ場。ガレ場と火山のイケメンっぷりよ。恍惚の中、なにかに目覚めそうになりました。このルートを教えてくれたおじいさんに感謝。わざわざガレ場でコロッケパンを食べて長めの休憩をとったあと、再びWILD RUSHに突入。

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なんだこの鉄の手すり…。ここからの急登は本当につらく、しかも風が通らず蒸し蒸しの状態だったのでものすごくバテてしまいました。このルートを教えてくれたおじいさんを一瞬恨みました。

しかし!急登を抜けると…

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すべての語彙を失くすタイムに突入。その迫力に、偉大さに、強さに、泣きました。かっこいいんです。これ以上余計なことは言いません。

すれ違った男性に、「磐梯山はここがいちばんいいんだよねえ」と教えていただきました。いまわたしは、いちばんいいところにいるんだ、と思うと、大きく息を吸い込むほかありません。いまこの瞬間を身体中で感じたい。

そしてここで、水場登場っ!

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冷たくておいしい。マジで。WILD RUSHで削ぎ落とされた体力が急速に戻っていくようです。

さらにここから少し歩くと、「岡部小屋」と「弘法清水小屋」というふたつの小屋に出くわします。休憩専用の小屋で、どちらもご夫婦で切り盛りされています。弘法清水小屋でバッジを購入し、いざ山頂へ。

途中、山頂から下りてくるご夫婦とすれ違うときに「今日は山頂からぜーんぶ見えるよ!」という最高の振りをもらい、不思議と足早に。

そして小屋から20分ほどで山頂に到着しました。

 

まさに、まさに、全部見えます。f:id:catherine0082:20180630231802j:imagef:id:catherine0082:20180630231807j:image
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標高1,816m、磐梯山、登頂!

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登山を始めて30回目の山行でした。キリがいいね!

三角点ふみふみ。

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いつまでも見ていられる景色。

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名残惜しくも、下山を開始。小屋まで戻ってカップラーメンを食べました。

岡部小屋の中で、足が痛いと言っている男性がいるのが見えました。のぞいてみると、さっき山頂の展望がいいよと教えてくれたご夫婦の旦那さん。奥さんが足をさすっていました。小屋の人たちが「もう小屋を閉めてみんなで降りるから、荷物持ってあげるよ」と言っています。なぜか思わず「わたしもザック軽いんで、何か持ちましょうか」と声を掛けていました。

すると岡部小屋のご主人が「いらねえ!いいから小屋に入ってきな」と。めちゃくちゃに酔っぱらっています。そこからなぜか話し込みます。尾根歩きなんて酒飲んでやるもんだ、本当の山登りは岩登りのことなんだ。と。かっこいい。(まともに聞き取れたのはこれくらいのもの。訛りが強かった、、、)

足の痛い旦那さんは、どうやら足をつってしまったようでした。治らないので無理に動き出そうとすると、弘法清水小屋の奥さんがビニール袋を持ってきて「これを口に当てて、深呼吸して!」と。言うとおりにすると、驚くほど足のつりが治ったそう!きつい登山だと息が上がって、酸素ばかり吸うので二酸化炭素の吐き出しがうまく行われずにこうなることがよくあるんだって。これは覚えておこうと思いました。

あと、奥さんいわく、塩分が足りてないんじゃないかと。塩キャンディをあげました。本日、塩キャンディ配りすぎ。ビッキーズか。

その後、弘法清水小屋のご夫婦、岡部小屋のご夫婦、岡部小屋のアルバイトの男性、そして足の治ったご夫婦とみんなで下山することに。稀有な経験に胸がいっぱいです。

下山中、ヤマツツジを見つけました。

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登るときには疲れていて見つけられなかった。ほかにも弘法清水小屋のご主人に咲いている花の名前をたくさん教わりました。すごく贅沢なことですね。

歩きながら、タクシーで猪苗代駅まで戻り、そこから郡山駅へ向かい新幹線で帰る予定だというと、足の治ったご夫婦が車で郡山駅まで送ってくれるという。塩キャンディのお礼だよ、と。二日連続こんなことがあるのか…コンマ2秒でお言葉に甘えさせてもらった。

下山中、ご夫婦はこの夏、富士山に挑戦する予定なのだと言っていた。ハードな磐梯山で練習だそう。とても仲の良いご夫婦だった。

帰りは表磐梯の方へ出た。猪苗代湖がきれいに見える。

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こちらもスキー場になっていて、ゲレンデをずっと下っていく。まあこれもヒザにきます。リフト動いてくれマジで。

駐車場に到着し、車に乗せてもらい出発。お酒が好きだと言ったら、福島の地酒を買ったらいい、と、道の駅に寄ってくださった。道の駅から磐梯山が見えた。

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「わたしたち、今日あの上にいたんだね…」途方もない話だ。わたしは今日中に東京に帰るのだ。数々の非現実に思わず笑う。

帰りの車でたくさんお話したので、郡山駅まであっという間だった。ご夫婦が、今日山小屋の人に助けてもらった恩はほかの人で返そうね、と言った。わたしもこの恩を返そうと、連鎖させることで繋がっていられる、となんとなくロマンチックなことを考えた。

車から降り、お礼を言うと、また秋に会えたらいいねと言ってくださった。不思議と会える気がするのはなぜだろう。

新幹線に乗り、東京に戻る。新幹線で米沢牛牛めし駅弁with黒ラベルを一瞬で完食。福島百名山の旅2DAYS、無事に終了です。

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磐梯山から下りる前、酔っぱらっている岡部小屋のご主人に「あんたみたいな笑顔で登ってくるひと、めずらしいよ。楽しいんだねえ」と言われた。そのとき、昔は登山が趣味だったうちの母がかつて、立山の山頂で神主さんに「あなたの笑顔はなんて素敵なんだ」と言われた、という話を思い出した。

素晴らしい景色に出会えたこと、はじめてのことをたくさん経験したこと、そしてなにより、たくさんの人にやさしくしてもらったこと。すべてが自分の目から・肌から染み渡っていって、わたしの真ん中で感動が弾けたこと。どれも新鮮な体験なのに、それに出会ったわたしの笑顔は、きっと昔の母に似ていること。

どんなに新鮮な体験をしても、母から受け継がれた、ありのままの自分であり続けるのだ。そしてその事実をめいっぱい肯定してやる。福島の人のやさしさは、そんな風に思わせてくれました。

福島で出会ったすべてのことを忘れない。山も、街も、人も。本当にいい旅でした。絶対にまたきます。そしてまたみんなに会いたい!福島が、大好きになりました。

 

さて…本格的に、東京を出て移住を検討しようと思いはじめています。福島も候補のひとつということで。いつになるかわからんけども。この夏は、遠征登山で移住先を大検討するぞ!

【東北・安達太良山】福島百名山の旅 DAY1-ほんとの空のもとで

とにかく山に登りたかった。

6月は、尾瀬沼ハイキングには行ったものの、山には登っていなかった。なんといっても梅雨ですし、わたしにはまったく天気が読めない。なんとなくフラストレーションを感じる日々。今週末はどうしても登りたい…しかし、てんきとくらすを見ていると、関東・甲信越はまた天気が悪そう。

tenkura.n-kishou.co.jp

いつもならここであきらめるところですが、なんといってもフラストレーション。あらゆる天気予報サイトをハシゴし、天気の持ちそうなエリアを探す。そして、決めたのです。

週末は、福島の百名山に登る!

ソロ山行では今まででいちばん距離が遠い。しかし決めてからは早いです。高速バスと宿を手配し、昼休みに山と高原地図を買ってきて山行計画。路線バスの時刻表をiPhoneにダウンロードし、日程表を組みあげる。さあ、あとは行くだけ…!そんな弾丸ひとり山行旅をつれづれに記録したいと思います。

 

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金曜の夜、定時ダッシュで帰宅。最低限の家事とパッキング、そしてお風呂を済ませて東京駅へ向かう。24:30発、郡山駅行の夜行バスに乗って出発です。

夜行バスはケチって4列シート。「ゆったりタイプ」と書かれていたので一縷の望みは捨てずに臨みましたが、されど4列。狭いです。となりの席が空いていたので荷物を置かせてもらえたのは不幸中の幸いか。浅い眠りでしたが、到着アナウンスで目覚めました。朝5時、郡山駅に到着。

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時間があったのでブラブラと郡山周辺を歩いてみると、結構ダーティな繁華街でした。学生時代に住んでいた北九州小倉に似ているような…

コインロッカーに荷物を預けたり5年ぶりの朝マックをしたりして時間をつぶし、在来線で二本松駅へ向かいます。

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郡山駅から約20分。ここからバスに乗って奥岳登山口へ。この旅の一座目、安達太良山へ向かいます。

なんとなくずっと気になっていた安達太良山。山を始めたころ「アダチタイラ」と読んで山友達に正しい読みを教えてもらいました。「アダタラ」って読み、めちゃくちゃかっこいい。そんなことが気になっていたので、今回の旅を決めたのもこの山がきっかけです。

登るにあたって知ったのですが、高村光太郎の『智恵子抄』に登場するのですね。

智恵子は東京に空が無いといふ、
ほんとの空が見たいといふ。
私は驚いて空を見る。
桜若葉の間に在るのは、
切つても切れない
むかしなじみのきれいな空だ。
どんよりけむる地平のぼかしは
うすもも色の朝のしめりだ。
智恵子は遠くを見ながら言ふ。
阿多多羅山(あたたらやま)の山の上に
毎日出てゐる青い空が
智恵子のほんとの空だといふ。
あどけない空の話である。

東京に嫌気が差し始めているわたしにとって、かなりタイムリーな投げかけです智恵子さん。二本松にもこんな銅像が。

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いざ見に行きます。ほんとの空を。

 

≪工程≫

奥岳登山口→あだたら山ロープウェイ→安達太良山頂→峰の辻→くろがね小屋→奥岳登山口

恐らく最もスタンダードなルートかと思います。コースタイムも全部で5時間程度と短めなので、高速バス疲れを考慮して1日目にしました。

奥岳登山口から、ロープウェイに乗ります。これで400メートル近く標高が稼げます。ロープウェイ乗り場から風景の広大さに感動しているわたし。

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乗り場の中はなんとなく近未来感。

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5分ほどで山頂駅に到着します。ここで準備して登山開始。トイレがキレイでうれしい。

登山を開始してすぐ、きれいな花が連続して登場。これはうれしい!あとから知りましたが、「花の百名山」にも選ばれているのですね。

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急登もなく、登りやすい道です。整備もされています。

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とにかく木々や花が美しく、すでにテンションメーターが壊れています。

途中、薬師岳というところに寄ります。なぜなら…

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ほんとの空があるから。ただしガス。

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しかし、よい展望。木々が茂っています。

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どんどん進みます。草花が本当にきれいだよお。

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なんだか道がガレてきました。

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このあたりで気付きます。わたし、ガレ場が好き…。荒々しい道がかっこよくて好きみたいです。

山頂が近づくと、あの稜線が見えてきました。これこれ!これが見たかった!2時間ほど登るだけでこの景色とは。

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わくわくが止まりません。すべりやすい道を登り、山頂を目指します。

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そして山頂に到着。ででーん。

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この写真の後ろにすこし見える岩場を登ると、祠つきの本当の(?)山頂につきます。

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ガスっていますが、鉄山に向かう見事な稜線が見えます。

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大迫力の絶景に感動。すべての言葉を失う。もちろん、東京からわざわざここまで来たというのもスパイスにはなっていますが、なんというかもう…来てよかった。心から。

予定はしていなかったけど、どうしてもこの稜線を歩きたくなった。ビビりの初心者なので、予定外のルート変更にものすごく躊躇する。いやでも、歩きたい…満を持して山と高原地図を取り出し、この稜線を歩き、鉄山へ向かうことに。

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あー!!!うれしいー!!!!!幸せの絶頂。ですがガスで先が見えない。

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赤い土がかっこいい。しかし、先が見えない…

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このあたりでどうにも怖くなってしまい、引き返しました。あはは…。引き返す途中、すれ違ったおじさんに「あんた足なげえね!」と言われてご機嫌です。福島いいとこだなあ。

 

気を取り直して、予定通りのルートでくろがね小屋に向かうことに。

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休憩は小屋前の予定。もう腹ペコなのです。

ここで、あるおじいさんとたまたま話し始め、なんとなくそのままいっしょにくろがね小屋まで向かうことに。

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実はさっき稜線に向かう写真にも登場しています。三脚を立てて稜線の写真を撮っていました。

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「あんた、さっき鉄山の方に向かってたべ?なんでここにいるの?」と声をかけてくれました。ガスって先が見えないのが怖くなって引き返したと言ったら、「そりゃ初めてだもんな、怖いよな、次の楽しみだな」と。なんだか話しているととても落ち着く人で、くろがね小屋までそれはそれは楽しくお話しました。

安達太良山は、なんと温泉が湧いているのです。歩いていると硫黄の香りがすごい。あそこが温泉だべ、とおじいさんが教えてくれた方向の景色はとんでもなくかっこいい。

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安達太良山はかわいらしいお花の道を抜けると、荒々しく、雄々しい景色が広がっています。なんというかギャップ萌え…

くろがね小屋が見えます。

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通年営業で、温泉まで入れるので人気のようです。実は今回ここに泊まりたかったのですが予約がいっぱいで断念しました。

くろがね小屋に着き、食事をとります。おじいさんはおにぎり、わたしはペペロンチーノです。

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「パスタなんか作るんだべ?!好きなんだなあ」とおじいさん。さっき、話していると落ち着くとか言いましたが、福島なまりが強くて、言っていることの半分くらいしかわかりません。

おじいさんは山登り歴20年。食べながら福島の山のことをいろいろ教えてくれました。安達太良山は紅葉も最高だ、とか、一切経山は日帰りで行けるのに名山だ、とか。翌日行く山の話をしたら、おすすめのルートを教えてくれました。実際、おじいさんの話を信じてルート変更しました。正解でした。

くろがね小屋を発つときも、みんながスルーしてしまうとっておきの下山ルートがあるからそこから下りないかと提案してくれました。もちろん乗っかります。

下山中に振り返ると見えるくろがね小屋。黒くてかっこいいです。もうすぐ建て替えをするらしい。おじいさんもこの風貌が好きだって。

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おじいさんに、「あんたいつもひとりなの?」と聞かれまして、まあ、はい、そうですねえ、半々くらいですかねえ、というと、「おれもいっつもひとり。こんな年だから登山グループに入った方がいいってわかるんだけどねえ…群れるのが嫌いなんだよ…」と。そしてだらだらと続く下山道の途中、「この道はいっつもひとりだと長くてしんどいけど、今日は話しながらだからあっという間だな」とおじいさん。なんだかこの人に妙に親しみを感じている理由がわかった気がした。

さて、おじいさんのいう「とっておき」に到着です。あだたら渓谷自然遊歩道。

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なんと安達太良山には沢もあり、それが堪能できる遊歩道!先ほどまでの雄々しい風景とは打って変わって、澄んだ雰囲気が味わえます。

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滝もあります。おじいさんはこの滝を見せたかったようです。

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何度も何度もおじいさんは「安達太良山、いいとこだべ?いいとこだろ?」と言っていました。「いやなことがあっても、ここにくると、どうでもよくなるんだ」と笑っていました。本当に好きなんだ、この山が。

さて、登山口に戻ってきました。バスで帰るというと、なんと宿をとった郡山駅まで車で送ってくれるという…!コンマ5秒でお言葉に甘えました。さらになんと、息子さんからもらった岳温泉無料券が2人まで使えるので行くか?と。コンマ2秒で首を縦に振りました。

車の中で、明日行く山の登山口まで送ってやろうか?ともご提案いただきましたが、それはさすがに悪いな…と思い丁重にお断り。翌日、やっぱり送ってもらえばよかったと後悔することは、この時にはまだ知りません。

温泉に入ったあと、楽しく話をしながら郡山駅へ。ご家族のこと、震災のこと、山のこと、福島のこと。「東京に戻ったら、なんでこんなところに住んでんだ?って悲しくなるべ」と。昔東京に住んでいたらしい。おじいさんの、福島への愛をたくさん感じていたら、最後の最後に岩手県出身だと判明。えっと……住めば都ですよね。

電話番号を交換してさよなら。また福島の山に登るときにはいっしょに登ろうと。ホテルについて御礼の連絡をし、ひとり福島の地酒で打ち上げをするためにわたしは街に繰り出したのでした。

そして酔いが手伝い、寝る前にひとり泣いてしまいました。感動で(わたしそういうところあるんです)。なにに感動していたかはわかりません。

youtu.be

この曲を聴いて泣いていました。正直に言うと、今も聴きながら泣いています。大好きな曲ですが、こんなにハマるタイミングは今までなかった。

言葉より 触れ合い求めて 突き進む君へ

ひとりが好きなのに、群れられないのに、触れ合いにこんなにも喜んで感動してしまう。ねえ、これからも、突き進んでいいですか。間違っていないですか。

寝る前に、おじいさんから御礼の返信がきました。「明日も無理せず楽しんで。またお会いできると嬉しいです」。

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安達太良山の上の空がほんとの空。いま、このブログを書いている神奈川から見える空の方がよっぽど青いのに(だってめちゃくちゃガスってたし)、まだ心はあの空にあります。

 

さあ、DAY2は・・・磐梯山

はじめての続きもの記事、お楽しみに・・・

【その他】山行の前日に・ハードロッカーたちへのありがとう

前回、超ダークサイドな記事を書いたのですが、なかなかに好評でして、嬉しい限りです。ダークサイドブログにしようかと思うほど。やっぱり書いたものがよかったと言われるのはなにを褒められるより嬉しいことです。

 

二日もすれば案外ケロっとしてました。ダークサイド真っ最中はいろんな人にお話を聞いてもらいまして、「猿以下の感受性の持ち主だからお前(=わたし)の言葉は理解できない」とか「最低13回は死んだ方がいいドクズだ」とか「今私の中で精神的に殺しました」とか「自分を同じ人間という種族だと思って欲しくない」とか、まあとにかくわたしの周りにはハードロッカーが多いということに気付かされたのですが、そんな感じで手荒な言葉で励ましていただきました。今はすべての言葉に共感しています。

そんな嘘に対して気を落とす時間の方が勿体ない(ただでさえ時間も金も無駄にしたと思っているので)ということがようやく実感できています。

相手にはなにをいっても届かないし響かない。わたしの傷の1ミリでもやることはできない。はがれた意識を失っただけ。でも、失うものよりも得るものの方が絶対に尊い。それに気付かない者は、得たものより尊いものを失う。だからわたしは目の前で笑ってくれる人を大切にする。そんな風に思っています。

 

改めて。みんなありがとう。たくさんの言葉に抱きしめられました。わたしは絶対に裏切りません。みんながいる限り、わたしはいい人間でいられます。

 

そういえば小さな頃に、母親に「究極の選択だけど、あなたにはいじめる側よりいじめられる側の方にいてほしい」と言われたことがありました。こういうことがあると、わたしも誰かを思いきり傷つけたい、と思ったりするが、わたしはまだ、まともでいられているのだろう。

 

さて、いつだってわたしを救うのは信頼のおける人々とすばらしい音楽です。ここ数日はZAZEN BOYSしか聴いていません。ほんとうに。音楽に「共感」や「慰め」は求めず、とにかく生々しい自分になれることを求めたらすごくハマった。いちばんこれを聴いた。

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伝達できん自分に腹が立つ

生まれ育ったその環境、歴史、思想すべて

ぶち込んで 表すことができればいい

意味の解らん言葉で 意思の疎通を図りたい

 「どんな装いであろうと、伝えたい気持ちがあるのは健全だよ」と、信頼する友人が言ってくれました。苦しもうと、逃げも隠れもしない生々しい気持ちをこれからも表現するよ。そこから逃げないよ。

 

明日は雲取山、今シーズン初の泊まり登山に行ってきます!しかもめずらしくソロじゃない。おもしろい登山ブログが書けるよう、楽しんできまーす!

 

最後にもう一度、ありがとう。