のぼるおんなは今日もめんどう。

2017年から登山をはじめた、こじらせ会社員女性が、山行で余計にこじらせた思考を記録します。

【その他】わたしの平成を支えたミュージシャン6選とこの1曲!

登山とは関係のないお話を、、、

 

今週、久しぶりにライブに行った。登山を始める前、趣味はライブに行くことくらいだったので、2~3か月に1度は行っていた。登山を始めてからはめっきりだったからか、久々のライブは感動もひとしおで、音楽について書いてみようと思いついた。だけども、わたしは好きなアーティストのライブに行って「本当にに今日も最高だったねー☆」くらいしか感想のない、うんちくも考察もまったくない人間なので、そういう内容になると思う。

ひとまず、平成も終わるので、昭和63年生まれの、まさに平成を生きたわたしを支えたミュージシャンを書き連ねたいなと思います。あんまり知らない人と飲みに行って、好きなミュージシャンが共通していたり、共通していなくともその人の音楽の趣味知れるのってなんだか楽しいじゃないですか。まあそんな感じで読んでくれたらうれしいです。

 

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まずは、「わたしの平成を支えたミュージシャン6選」!!! 聴きこんだミュージシャンを書き連ねます。

 

椎名林檎

正直いまは紅白で観て「うおー今年もいろっぺーなあ」と思うくらいなのですが、当時兄に借りたアルバムをはじめて聴いたときは、それはそれは衝撃でした。

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無罪モラトリアム」。このタイトルの解釈はさまざまですが、確実に今のわたしはその猶予期間は終わった、と思っています。初めて聴いたのは確か小4。すでにこじらせフラグ立ってる子どもですね。友だちはSPEED聴いてました。どういうところが好きなのか、もはや説明できないくらい聴き込んだアルバムです。たぶん息遣いまでモノマネできると思う。

なんというか、「女でもこんなに表現していいんだ」と思わされた原点でした。自分の足で立ちたいとか、思うように生きたい、みたいな、そんな気持ちすべての原点。そしてわたしが音楽を熱心に聴くようになったのはこの1枚からです。生まれて初めて行ったライブも岡山での東京事変でした。

いちばん好きなのは1曲目の「正しい街」。何度か住む街を変えた今は、男女の話以上に共感するところがあって泣ける。故郷を去った人にぜひ。

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山崎まさよし

林檎さんと全然違うけど…まさやんは本当にずっと「理想の男性ナンバーワン」なのです。この「中華料理」という曲に出てくる男性、本当に理想で。。。

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(このPVのまさやんがかわいすぎて爆死)

怖気づいているのに洒落が効いていて、でもとにかく愛に溢れている、、、みたいな。歌詞すべてが理想の台詞なのです。ぜひ今日、寝床で歌詞検索して読んでください。わたしは人とご飯に行くとき(友人でも同僚でもほんとうに誰とでも)中華に行きがちなのですが、全部この曲のせいです。中二病っぽいですね。

好きなアルバムは、これまたファーストの「アレルギーの特効薬」。中華料理も入っています。

www.universal-music.co.jp

どの曲も「理想の男性」なのです。例外なく。ライブに行くと絶対に惚れます。ギターもブルースハープもピアノも小技も、とにかく芸達者なのです。でも口ベタなの。理想でしょそりゃ。

 

THE YELLOW MONKEY

中学3年生のとき。高校受験の勉強をしている時に、無性にガツン!とくる音楽を聴きたくなって、兄の部屋から勝手に拝借したアルバムが、「パンチドランカー」。

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想像以上のガツン!で、うおー!!!!!!と、勉強が捗ったのを覚えています。しょっぱなのタイトル曲はもちろん、わたしが燃えたのは

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「BURN」です。わたしにとっては永遠の「不条理を抱えているときのやる気ソング」かな。

2016年のイエモン再結成ライブは、なんと初日公演に当選したのです!!!終始泣いていました。あんなに泣いたライブは後にも先にもないかな…とにかく4人ともパフォーマンスがセクシーで、「脱がされているみたいだった」とイエモンファンの同僚に言ったら「その表現は秀逸だね」とすごく褒められました。未だにガツン!が欲しいときは聴きます。

 

スガシカオ

12歳だった頃、夜更かしをしながら観ていたNHKポップジャム』で、ふと流れてきた「8月のセレナーデ」という曲。

もしも君がいなくなってしまったら

たとえばネコやイモムシになってしまったら

メソメソ泣くよ

でもそのうち都合のいいネタにしてしまうかも

なんだこの歌詞?!そこから画面に釘付けでした。ちなみに続きは

ねぇだから今日は そういつもより長い電話をしよう

なんとなく君に後ろめたいから やさしくふるまっておこう…

おいおいおいおいおい。未だにこの感覚は何度聴いても蘇ります。「もしも大事な人がいなくなったら」と想像しているときって、失う怖さを思うより、なんだかそのときの自分の振る舞いを周到にシミュレーションしているような冷酷さがあるじゃないですか。それをこんなふうに表現されるなんて…恥ずかしくなるのと同時に、なんだかほっとするんです。「ああ、いいんだ」って。

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スガシカオの歌詞はそんな感覚のオンパレードです。あとは変態。クズみたいな歌詞たくさんあります。だからじっくり歌詞を聴きたい。とことんふてくされたい日とか落ち込みたい日はスガシカオ。声もメロディもやさしいから意外と仕事がはかどるのもスガシカオです。

スガシカオの歌詞だけで飲める友人がほしいと思いつつ、スガシカオが好きな人は大体めんどくさい。数人会いましたがいつもそう思います。わたしも含めてな!

 

TRICERATOPS

トライセラも兄のCDを聴いたのがきっかけだった気がします。日本で初めて「4つ打ちドラムでロックを歌ったバンド」だそうです(ウルフルズの「ガッツだぜ!」という説もあるようです)。ディスコとかブラックミュージックっぽいノリで思わず踊り出したくなる曲がたくさん。ほぼすべての曲を作っている和田唱さん(平野レミの息子さん、上野樹里の旦那さん)はとても音楽の知識豊富な方で、特に洋楽がお好きなので、それまでのジャパニーズロックの枠では語れない聴きやすさがあるのかな、と素人ながらに思っています。

でもわたしがトライセラが好きな理由は、「とにかくバカっぽいから」。聴いているだけで楽しくなるんです。歌詞だってなんにも難しいこと言ってないです。アップチューンではテンション上がって、バラードではじわっとハッピーになって。めっちゃプリミティブに音楽を楽しめる!もちろん、全部めちゃくちゃかっこいいですよ。バカっぽいは褒め言葉ですよ。

ライブを年間何本もされていまして、そしてここ最近は円熟みが増してきて、何度も聴いた曲でも表情が違うのです。ライブバンドだなあと。できれば毎年ライブに行きたいくらいです。

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トライセラはとりあえずベスト盤かければ最後の曲まで踊れるのでまずはそれからですよね。

www.hmv.co.jp

 

GRAPEVINE

トライセラときたらバイン。なんだかセットで話されることが多いのですが、この2バンドは1997年デビューの同期組で仲良し。そしてこの2バンドを好きだという人に悪い人はいない、と本気で思っています。

バインの音楽は、わたしの聴覚から心臓まで光速で届き、細ーい針でちゅくちゅくちゅくちゅくっ!と心肺を乱し続けます。「ふああー!うああー!」です。

ボーカルの田中さんの歌詞の素晴らしさを語る記事やブログは山ほどあります。論文を書いてる人もいる。それくらい奥行きと解釈があるのです。わたしの拙い言葉じゃ存分に表現できません。すごいんです。あとはメロディラインの「歌み」。2回くらい電車で聴いてて膝から崩れ落ちそうになった。

というか今も書きながら「光について」を聴きながら泣きそうになっている。ああ… 

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聴けば聴くほど、GRAPEVINEの良さを説明することができない。わたしに言えるのは「ちゅくちゅくちゅくってされるの!!」それに尽きます。

 

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もっともっとたくさん書きたかった人たちがいるので、アーティストじゃなくて「平成を支えたこの1曲!」コーナーを作りたいと思います。もう勝手にやりますあはは楽しくなってきた。

①暴れだす/ウルフルズ

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ほんとうに特別な曲で、仕事でボロボロになると聴いて号泣します。イントロのピアノから泣きます。「神様、俺は何様ですか どうしていつも間違えるのか 悩みは絶えず 大人になれず 眠れぬ夜を今夜もまた」。 辛いんだけど、この気持ちをなくしたくない。もがける大人でいたい。

 

②サーカスナイト/七尾旅人

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おしゃれ切なエロかっこいい。飲み会帰りにむなしくなって聴くことが多いです。浮遊感が酩酊と合います。酔って聴くと「このまま死んじゃうのかな?」みたいな感覚になるのが最高に気持ちいい。美しく不思議な曲です。あと七尾旅人の顔がめちゃくちゃツボ。

 

③愛の才能/川本真琴

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なんか今は少しイタい人になってしまいましたが、デビュー曲のこれはハイパーかっこいい! 声も歌詞も「すごく子供っぽい背伸び少女」なんだけど、韻の踏み方がなんというか周到で、そういう意味では狐の皮をかぶっているメス感ある、なんともセクシーな女の子の歌だと思います。

 

④謎/小松未歩

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コナンが好きだというだけで。。この曲よりかっこいいコナン主題歌はないですね。次点で「恋はスリル、ショック、サスペンス」。

 

⑤俺のアディダス〜人としての志〜/竹原ピストル

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フェスで初めて聴いたとき、動けなくなりました。涙がつーっと流れました。大袈裟でなく、ずっとわたしに生きる力をくれる曲です。 この熱量で生きられないな、と思うときもありますが、その確認も含めて、ずっと聴き続ける曲だと思います。

 

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こんな記事誰も面白くないやろ!と途中から気付いたけど、もう止まりませんでした!そしてまだまだ足りない気がする!またやりたいと思います!(笑)

【奥多摩・雲取山】奥多摩小屋での初テント泊、立ちはだかるマイスタイル模索の壁

2018年、初夏。わたしは興奮していた。

2000mくらいの山なら恐らくもう雪は完全に融けている。そして、どんどん上がる気温。もう低山だと暑くて仕方ないくらいだ。

そう、夏なのだ!

夏が大好きだ。夏生まれだからか、年々夏が好きになる。そして山登りを始めてから、もっと夏が好きになった。

せっかくテントを買ったので、登りたくて、テント泊がしたくてうずうずしていた。カレンダー通り勤務のサラリーウーマン、しかも残有休少なめ(for登山)なわたしは、土日の強行泊まり山行も厭わない。まだ若いし(自称)。初めてのテン泊なのでなんとなく近場がいいかなあ…ということで。

2018年5月26~27日、奥多摩小屋のテント場泊で、雲取山に行ってきました!

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ルートは、鴨沢から七ツ石山を通って奥多摩小屋へ、翌朝雲取山でご来光を見てから、鷹ノ巣山を経由して奥多摩駅へ帰る、という感じでした。奥多摩駅へのダイレクト下山が鬼きつかったです。マジで鴨沢ピストンにしとけばよかった。マジで。

 

8:30奥多摩駅発のバスで鴨沢へ。今回はめずらしくソロではありません!山仲間のMさんと。Mさんは登山歴5年。初めていっしょに登りますが、トレランも沢登りもやる方なので大変頼りにさせてもらうつもりできました。Mさんは、「こいつ初心者すぎるから途中でへばるんじゃねえかと思ってすこしゆううつだった」らしいです。

Mさんは、たぶんわたしの山友だちの中でも際立ってハードボイルド。山好きな人って総じて、ギア集めに悦を覚えるじゃないですか(わたしも)。反面、Mさんは道具なんてなんでもいいらしいんです、自然と触れ合えれば。初めて沢登りをしたとき、先輩に「ヘルメット持ってこいよ」と言われて、バイク用のフルフェイスのヘルメット持っていったそうですから。重すぎてバテて結局その先輩のちゃんとしたヘルメットと交換したという迷惑すぎる話、めっちゃ笑いました。別の日にはリサイクルショップで買った250円の登山靴で南アルプスを1週間縦走したそうです。途中でソールが剥げて、すれ違うひとみんながあまりの悲惨さに補強アイテム(テープやひもなど)を何も言わずとも与えてくれて、無事下山できたそうです。バカだろ。

 

雲取山は2回目です。はじめての泊まり登山(そのときは友達のテントでした)も雲取山でした。やっぱり手軽ですもんね。

登り始めてすぐ、後ろから歩いていたMさんに「思ったより早く歩けるんだね!」と言われ、とてもびっくり。ソロ山行では抜かれることが多いので、わたしはすごく歩くのが遅いのだと自分で思っていた。そういわれると、確かにこの日は結構を人を抜いたような…

しかし、ザックの重さは15kg。思わず行きしに撮ったほど。

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いつバテるかわかりません。油断禁物。

 

七ツ石山に到着。なかなかにいいペース。

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しかしガスってますなあ~。

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これはこれでよし。

 

このあたりで、Mさんが「自分は絶対に山でカップラーメンを食べない、それが自分の山行スタイルだ」という話を始めた。ええ!?カップラーメンめっちゃうまいやん!と突っ込むと、「それは否定しない。確かにうまい。だが自分は食べない」と。そして「なにかこだわりの山行スタイルはある?」と聞かれた。ううん…

ちなみにこの日はソロではなかったが、道中ほぼ話をしなかった。ソロ×2、みたいな。それはそれは大変にラク。自分の山行スタイルについて、黙って考えていた。

 

13:30ごろ、奥多摩小屋に到着。計画より1.5時間くらい巻きました。休憩もそこそこに黙々と歩いたからだと思う。

テントを建てる。何度でもいう、ゴーストスカイくんかっこいい。

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奥多摩小屋は、2019年の3月で閉鎖予定。雲取山にテン泊で行こうと思ったら恐らく雲取山荘か奥多摩小屋になるので、そのうちひとつがなくなってしまうってすごくインパクト大きいと思う。しかも奥多摩小屋の方が鴨沢登山口からの距離が近く、テン泊初心者向けのような気がするし。今回、行けてよかったです。

 

宣言通り、Mさんはカップラーメンを食べず、しかもわたしの分の食事まで用意してくれた。これが「山ご飯」のレベルじゃないんですよ…まず出てきたのは「昔の職場にいた中国人に教わった中華風おこわ」。そして次に出てきたのは「牛肉のガーリックバジル炒め」。〆は「ニョッキのトマトソースがけ」。ジャンルレスすぎだろ。その割にいちいち本格的でもう笑いが止まりません。こんなことする前にヘルメットとか登山靴とか買ってほしいですマジで。

わたしは全くなにもせず、ずっとビールやワインを飲みながらご飯を待っていました。ありがたいほんとに。ワインはわたしが1本担いでいったのですが、ふたりですぐに空けてしまいました。

話は戻って、山行スタイルの話に。いつも食事はどうしてんの?とか、低山が好きなのか高山が好きなのかとか、疲れたいのか疲れたくないのか、とか。ううん、適当にかわすことができないほど考え込んでしまった。だって全部好きなんだもん…。それでも、ああだこうだ山の話をするのは楽しい。

14時くらいから飲んでいたからか、疲れていたからか、早めの19時に就寝。まあ5時間飲んでるから、普段なら終電の時間くらいかな。テントに入ってから3秒で眠りに落ちました。

 

22時くらいに1度、目が覚めてしまった。お酒を飲んだとき特有の浅い眠りだったようで、その後なかなか寝付けなかった。考え事がはじまる。

 

たとえば仕事は好きだけど、「自分にしかできない仕事」はないと思っている。自分の仕事のやり方を誇示したことはおそらくほとんどなく、割と人に合わせるタイプだと思う。昔働いていた会社の社長に飲み会で突然「人に合わせて生きて何が楽しい?癪に触る」と言われたことがあった。そんなことを唐突にかつ高圧的に言う奴の方が癪に触るだろ、と思ったが、その夜は終始ヘラヘラしていた。

考えれば考えるほど、徹底的にノンスタイルなのだ。 

就職したばかりの頃はそういう自分を呪ったし、すごく尖った人になりたいとも思った。でも今は、別になんとも思わない。そういえば最近上司に、バランスがいいね、と言われた。なんだって裏返せば良いところになるのだ。いい加減なものだ。

眠れない夜は山崎まさよしを聴くと決めている。電波が入らないテント場でも、スマホにイヤホンをつければ彼の声が聴けるなんてとても素敵。しばらく考え事をしていたら、うとうとしてきた。眠る前最後に流れてきたのはこの曲だった。

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ギターの弦をこする音が心地よいイントロ。明日も晴れるといいな。ただそれだけ。

 

翌朝、4時ごろに起き、ご来光を見に山頂へ。ヘッドライトで暗い中を登るのは、いつもすごくゾクゾクする。

雲取山頂についたのは日の出の20分ほど前。避難小屋付近で待機します。わたしは水くらいしか持ってきていなかったのですが、Mさんがインスタントの豚汁を持ってきてくれていました。あったかくておいしかった。Mさんの食への探求心スタイル…

ご来光はバッチリでした。

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前日までのガスとは打って変わって快晴の2日目。山頂が気持ちいい!

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テント場に戻ってまたMさんが朝ごはんを作ってくれました。牛すじ入りトマトソースのパスタ。おいしかった。荷物、重かったろうなあ…。

朝ごはんを食べている間にテントがすっかり乾いて、ふたりしてご機嫌。さあ、ここから7時間かけて奥多摩駅まで降りますよ!!!

 

・・・ここからはもうほとんど記憶がないくらいきつかった。まず、暑い。日差しジリジリ。そして、虫が多い。まじでイライラ。Mさんに当たり散らしてしまった。でもMさんはずっと「うん!大丈夫!すごくいいペース!」と、どこまでも明るくわたしを励ましてくれた。Mさん、ずっと楽しい人でした。それもMさんスタイルなのでしょう。

奥多摩駅についたとき、イライラしたことを謝った。「いや、気持ちわかるんで!大丈夫!」。心底あなたのようになりたい。

奥多摩といえばの、ここのお風呂に入って帰宅。相変わらず混んでたなあ~。

www.okutamas.co.jp

ちなみにこの日は日本ダービーでしたので、脱衣所でラジオを聴いて応援しました。外したけど。

 

雲取山は本当にテン泊初心者に最高の山だと思います。奥多摩小屋のテン場は展望こそないものの、広々としていて気持ちがいい。なくなってしまうのが残念です。

2019年は、どんな登山をしよう。高山でも低山でも、夏でも冬でも、泊まりでも日帰りでも、なんだってOK!ノンスタイルこそマイスタイル。わたしらしく、風の吹くままに流されて、好きなところに行ってきます。

まったく季節感のない更新タイミングでした。謹賀新年。

【その他】新年のご挨拶-今年もほどよくめんどうに。

あけましておめでとうございます。

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平成最後の(みんな言いすぎでしょ)お正月。9連休のお気楽会社員ですので、岡山の実家にずっとおりました。

久しぶりの投稿になってしまいました。山もそれなりに登っていたのですが、なかなかブログ更新まではできず…というわけで、ベタに昨年の振り返り・今年の抱負をば。

 

振り返ると、2018年のわたしの生活は、ほんとうに山なしには語れません。特に夏はアルプスデビューをしたり、福島まで遠征をしたりと、人生の中で最もアクティブに行動した1年だったような気がします。

2018年の山行回数は21回!多かったなあ。ざっくりと振り返りたいと思います。記事のURLもつけたのでよかったら読んでください・・・

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高川山(1月6日)-登り始めは富士がきれいな山で。実家でたるんだ身体に効いた。

②檜洞丸(1月13日)-今のところ、丹沢でいちばん好きな山。ほんとに。

③大山(1月27日)-軽アイゼン登山デビュー!楽しくて楽しくて。

陣馬山(2月12日)-引き続き雪山ハイキング。藤野駅からゆるりと。

⑤三ノ塔(2月19日)-この後競馬に負けた。

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⑥鍋割山~塔ノ岳(3月24日)-これも雪山ハイキング。日帰り9時間でちょいハード。

鷹ノ巣山(4月1日)-まじで稲村岩尾根。

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⑧塔ノ岳(4月22日)-かわいい会社の後輩と行きました。楽しかった。

乾徳山(4月29日)-ほんとにここ好きだわあ。年に1度は行きたいかも。

⑩高尾山(5月12日)-6号路より。このルートで高尾山が大好きになったのです。

金時山(5月19日)-まったく富士みえず。いろいろ食べた山行でした。

雲取山(5月26-27日)-今年初テン泊。奥多摩小屋にて。のちほどブログアップ。

尾瀬沼ハイク(6月10日)-小雨で湿地を大満喫。尾瀬欲大爆発。

安達太良山(6月23日)-福島県ラブ。

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磐梯山(6月24日)-福島県ラブ(何度でもいう)。

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唐松岳(7月15-16日)-ついにアルプスデビュー!いつもの仲間と。

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北岳間ノ岳(8月1-3日)-30歳の誕生日。一生忘れない。

catherine0082.hatenablog.com

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⑱赤岳~横岳~硫黄岳(8月18-19日)-これも最高でした(語彙力)。

⑲高尾山~景信山(10月7日)-高尾山が身近な好きな山になってきました。

甲武信ヶ岳(10月20-21日)-2018年ラストテン泊。降雪ありの極寒登山。

21大山(11月25日)-ギリギリ紅葉に間に合った!やっぱり好きな山。

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思い出してもゾクゾクする山旅や、近所のほっこり登山まで。楽しかったなあ。

 

反面、地に足のつかないような、ふわふわした状態だったことも確かです。漠然と、自分の所在に不安になり、それをごまかすように歩き続けているような感覚。その不安の答えを他人に求めては、また揺さ振られ続ける繰り返し。山にたくさん登ったのも、諸々のうやむやを払える気がしていたからかもしれません。

総じて、「自分以外のものに求めすぎた」1年だったな、と思っています。環境や他人、時間や年齢。応えてくれないことに傷つくことも多かった。そして、知らずのうちに人を傷つけたろうとも思う。

 

というわけで、新年の抱負!

わたしは昭和63年生まれですので、ものすごく「平成を生きた感」があるのですが、元号も変わり、いよいよ30代本番。自分以外のものに求めず、他人からの目を気にせず、自分の足で、自分の思うまま、どっしりと歩いていく。そんな年にしたいと思います。自分をリセットするくらいの気持ちで!

そして、登山もたくさんします!!

昨年登った山々のように、価値観と感受性をロックしてくれるような出会いを何度でも。体力もっとつけて、常念山脈立山、仙丈~甲斐駒に行きたいわあ。

 

今年もよろしくおねがいします!ごめんどうでも、お付き合いお願いします!

【南アルプス・北岳~間ノ岳/後編】30歳の誕生日にあこがれの北岳へ-世界が変わる瞬間

なんと、30歳になってから1か月が経過した。なんてことはない、いつも通りの家と会社の往復。変わらず納豆ばかり食べる食生活。

それでも、誕生日にあこがれの北岳に登って以来、ずーっと山のことばかり考えている。正直北岳に登ったらもう登山は飽きるだろうと思っていた。ひとつ目標としているところをクリアしたら、しばらく休もうという気になるかも知れない、と。おりてびっくり。飽きるどころかもっともっともっともっと登りたくなっている。山ブログや山雑誌をむさぼり読み、暇があれば地図を眺める。

 

まるでこともだ。おとなになるんじゃなかったか?

 

白根御池小屋から先、いよいよお目当てに向かう後編です。

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【行程】※再掲

1日目:広河原~白根御池小屋

2日目:白根御池小屋~草スベリ~北岳肩の小屋~北岳山頂~北岳山荘(幕営・デポ)~間ノ岳北岳山荘

3日目:北岳山荘~北岳山頂~北岳肩の小屋~大樺沢~広河原

 

白根御池小屋のテント場で1泊目を無事に終え、草スベリから北岳に向かいます。

草ァ・・・

ものすごい急登です。

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しかし噂どおり、お花もたくさんあります。
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本当にここの急登もきつくてほとんど写真がありません。しばらく展望もありません。このとき、下界は38度くらいの猛暑だったそう。山にいてまだよかったと思う反面、標高2200m以上あるのにこんな暑い!?というほど暑い。信じられません。

ちょっと視界が開けると、真っ青な空と

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おなじみのあいつが!

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普段、標高2000m以上の山に登ることがめったにないので、景色の違いにうれしくなります。視界がバーン!とひらける感じ(語彙)

 

少し広い、休憩できそうなスポットに着いたのでザックをおろすと、白根御池小屋で声を掛けてくれたシニアのグループが。

「おねえさん、テント担いでるのに早いね~、もう追いつかれちゃった!さすが若いね!いくつなの?

おいおい、タイムリーな投げかけじゃないかい。アルプスの視界に機嫌を良くして

「実は・・・今日誕生日で・・・30歳になったんです」

なんて言ってしまいました。いま思うと祝われたいみたいで恥ずかしい。

「あら!おめでたいねえ。わたしたちの半分も生きてないのねえ」

聞けば、6人グループ全員、70歳!本当に山で出会うシニアは元気ですね。おめでとう、とアメちゃんをふたつくれました。なんかもったいなくて未だにひとつは食べずにとっています。

「お誕生日にひとりで登山・・・親御さんは何も言わないの・・・?」と聞かれましたが笑ってごまかした(なにも言わない両親です)。

わたしは山座同定がまったくできないのですが、グループのリーダー風男性が、仙丈ケ岳甲斐駒ケ岳だよ、と教えてくださいました。

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確かに雑誌やブログでよく見る風貌だ!仙丈ケ岳南アルプスの女王の名に相応しく、美しさと母性に似た悠然さを持ち合わせていました。甲斐駒ケ岳は驚くほど白く、自然の不思議さを改めて感じます。この二座は10月に登ろうかと画策中。

 

グループの皆さまと別れ、いよいよ森林限界超えの登山道を歩きます。

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鳳凰三山オベリスクと、鳥。しばらくこの鳥がライチョウだと思って浮かれていました。ライチョウにしてはよく動くなあとは思ったけど・・・。ライチョウには会えず!残念。これだけが心残り。

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3000m地点へ!生まれてはじめて、3000mを超えています。

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北岳肩の小屋です。平日木曜日にも関わらず、結構人がいます。肩の小屋の看板、何度も写真で見ていたから感慨深い・・・

ここまできたらあと少しで北岳山頂。わかってはいるのですが、疲労がなかなか溜まってきました。出発時は15kgだったザック、テントが白根御池小屋で結露しているので絶対に重くなっています。そういう意味では広河原から1日で上がってしまった方が楽だったのか…?なんて考えましたが、もう仕方ありません。行くしかない。

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登山道が岩っぽくなってきました。北岳は体力勝負で危険箇所は特にありませんとガイドブックなどでよく見ていましたが、ここ落ちたら死ぬよなあ、という場面は何度かありました。そりゃそうか、3000m超えですもんね。

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見えた!見えたよ山頂が!

 

そして、ついに、北岳山頂到着!

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案の定泣いちゃいましたよ。本当にうれしくて。

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富士山は雲ではっきりと見えないけれど、展望も最高。晴れてくれてよかった!

ここで、先ほどのシニアグループと3度目の再会。さすが早いねおねえさん!とまた声を掛けてくれたので、写真をお願いしました。

「今日お誕生日のおねえさん!いい笑顔でね!」

大きな掛け声がきっかけで、山頂にいた方たちに「おめでとう!」と祝っていただきました。恐縮しきりでしたが、これまでの誕生日でいちばん印象的だった。3,193mでお祝い。ありがとうございました。

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調子に乗って30歳ポーズをしたら、03歳でした。やっぱこども。

ひとしきり堪能したら、今日のテン場である北岳山荘に向かいます。向かう途中のこの景色。f:id:catherine0082:20180909204954j:image

違う世界だ、と思いました。どんな言葉も陳腐なので何も言いませんが、この景色をしばらく見つめていました。赤い屋根が北岳山荘です。

一気にくだり、コースタイム若干巻きで到着。

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テントから北岳が見えます。

幕営してからお昼を食べて、少し休憩してから間ノ岳へ出発。荷物を置いていったので軽い軽い!切実に空身サイコー。

白根山を越えて、

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絶景をたくさん見て、

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振り返り北岳を望んだりして、

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間ノ岳着です。

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往復3時間くらいだったかな。荷物軽いから巻けました。ここで雲が出てしまいました。北岳でガスらなくてよかった…。間ノ岳も第3位の標高なのに、ちょっと脇役感ありますよね。きっと晴れていたらすごい展望なんだろうな。

間ノ岳で携帯電話の電波が入り、友人や職場の人から誕生日祝いの連絡を確認することができました。うれしい。皆に御礼を連絡して、北岳山荘に戻ります。

北岳山荘で乾杯。

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夕飯を食べた直後に少しうとうとしたせいか疲れているはずなのに寝つきが悪く、イヤホンで音楽を聴く。大好きなバンド、grapevineアナザーワールドという曲が流れてきた。

www.youtube.com

生まれた時から歩けるのはこの道だけだったのか

だけど空に届きそうで また手を伸ばしてやめて

明日もう一度 いつかはきっとあの向こうへと

精一杯息をして いつの間にかぼくらには見えやしない

欲しいもののためなら努力を厭わない、というタイプではない。欲しいもの・やりたいことがあっても乱されるのがいやだったり自信がなかったり傷つくのがいやだったりして体のいい理由であきらめることが多いのがわたしだ。そういう自分が好きじゃない。そういうときの自分を投影するのがこの歌詞で、まさに手を伸ばしてやめて、という感じ。

だけど、なぜか北岳にはすごくこだわって、自分の足で登って、空に届いたのだ。うれしい。どっぷり疲労を感じながらも、いまここにいることがただうれしかった。

 

朝は、結露が顔に落ちて起きました。めんどくさがってフライシートにペグを打たず(前室つくるために片側だけに打った)、インナーテントに結露したフライが張り付いたからだと分析していますが…いやな目覚め。勉強になりました。。。

ささっと朝ごはんを食べて撤収。テン場からはうっすら富士が見えます。

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再び北岳に登ってから下山です。道中でご来光。

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早くも号泣しています。お次は影北岳

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展望はいいのに、朝一の体も荷物も重く、ペースが上がりません。どうにか、2度目の北岳山頂へ。今度は間違えなかった30歳ポーズ。

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すんごいガスっていたのですが、生まれてはじめての・・・ブロッケン現象

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山頂にいるひとたちみんなで盛り上がりました。

また北岳肩の小屋を通って、いよいよ下山です。

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登るときの急登を思い出せば大体予想はできていたのですが、マジで下山が地獄でした。わたしの体力だからだと思うのですが、びしょびしょのテントを含む重い荷物、2日間の疲労、その他もろもろでまさにポンコツ。下りでコースタイムの1.2倍くらいかかりまして、狙っていたバスに乗れずグダグダ。まあでも、帰ってこれてよかった・・・

広河原へ下り、甲府行のバスに乗り、甲府より手前の竜王で降りて、この温泉に寄りました。

onsen.nifty.com

施設自体は少し古いですが、とってもいい温泉でした!平日だったので混んでなかったし。ビールに枝豆をつけてくれたし。南アルプス帰りはここと決めました。

そして甲府に戻り、高速バスで新宿へ。あこがれの北岳、無事に終了です。大台の誕生日に相応しい、大変濃厚な登山となりました。来年はもっと体力をつけて、白峰三山の縦走がしたい!!

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おとなになるということ。それがどんなことかはやっぱりよくわからないけど、わたしは30歳になった日に、世界が変わる瞬間を見た。

こうやって、自分の足で世界を変えられることは、おとなになったということかも知れない。だけど、世界の変化を感じられる心は、こどものようでもある。

歩きながらたくさんの山が見られた。いつかはあそこ、あの山も・・・まだまだ、手を伸ばそうと思う。何度でも何度でも、世界が変わる瞬間が見たい。

 

もういいや、おとなでもこどもでも。やまのぼり、たのしいんだもおーん! 

【南アルプス・北岳~間ノ岳/前編】30歳の誕生日にあこがれの北岳へ-おとなになるってなんだろうの旅がはじまる

おとなになるとは。

 

昔なにかで「だれかに叱られたいと思うこと」だと聞いたことがある。ドラえもんも「おとなはかわいそうだ、思いきり甘えることもだれかに叱られることもない」といった旨をおっしゃっていた。

ついに、30歳になった。しかし未だ心から、だれにも叱られたくない。そして、思いきり甘えたい。おとなとは、なんだろう。わたしは何も変わっていないのに、みんな「おとならしく」いるような気がして焦る。「おとならしく」いられない自分を恥ずかしくも感じるし、「おとならしく」いられない自分が誰かに笑われているのではないかと思う。「おとならしい」人への憧憬と羨望と嫉妬で、布団の中で狂いそうになる夜もある。

30歳はまだまだこれからだよ、とも言われる。だけど、その語感におちおちと安心してはいられないような気もする。でも、どうしていいかはわからない。ただただ漠然とこわい。何に恐れているかは、わからない。

ただひとつ、決めていた。30歳になる日には、ひとりで山にいよう、と。そしてその山は絶対に北岳だと。

なぜか登山を始めてからずっと、北岳にあこがれていた。日本で2番目に高い山にも関わらずその低い知名度や山容の渋さなど、惹かれて仕方がなかった。ドラゴンボールで好きなキャラは悟空じゃなくてヤジロベー、スラムダンクで好きなキャラは花道でも三井でもなく水戸洋平。わたしはそういうおんなである。※ヤジロベーや水戸洋平よりは、北岳は華やかだと思いますが…すみません

というわけで、2018年8月1ー3日。二泊三日で北岳から間ノ岳に行ってきました。

会社から夏休みをいただき、ド平日に登山。カレンダー通りの出勤のわたしにとって、はじめてのことです。正直前日は浮かれすぎてまったく仕事になりませんでした。

 ≪行程≫

今回は、初の二泊三日!初のソロテン泊!!初の3000m超え!!!

1日目:広河原~白根御池小屋

2日目:白根御池小屋~草スベリ~北岳肩の小屋~北岳山頂~北岳山荘(幕営・デポ)~間ノ岳北岳山荘

3日目:北岳山荘~北岳山頂~北岳肩の小屋~大樺沢~広河原

二泊三日なので北岳間ノ岳農鳥岳の「白峰三山」縦走もギリギリまで検討しましたが、わたしの体力では厳しいだろうと判断し、日程だけは割とゆったりとした登山になりました(ただしわたしの体力は案の定ゆったりしていなかった)。

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初日。いつも出勤するより早い小田急線に乗り、新宿へ向かう。バスタ新宿を7:05に出る、甲府行の高速バスに乗るためだ。早い時間とはいえ、小田急線にはサラリーマンがちらほらと。なにしろ水曜日だ。ひとことでいうと優越感。

新宿に着き、順調にバスに乗る。心が騒ぎまくっている。愛読させていただいている「山と食欲と私」というマンガで、主人公の鮎美ちゃんが平日八ヶ岳登山に向かう新幹線で喜んでいるシーンがあるのですが、思い出して全力で共感していた。

 

さて、甲府についた。天気は・・・

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ええやないか。ここからまたバスに乗って、登山口のある広河原までさらに2時間、山道をゆきます。バスには運転手さんとは別にガイドさんがいて、車窓から見える南アルプスの風景を解説してくれました!これがもう楽しくて楽しくて、あっという間の2時間でした。最後には乗客全員で拍手。ありがとうございました。

そして広河原につき、準備をしていよいよ登山スタートです。

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それはそれは北岳にあこがれていましたので、いろんなブログを見漁り、この吊り橋もよく写真で見ていました。「ついに・・・きたか・・・」気持ちが高ぶりすぎて、スキップしてしまいました。荷物15kg。どすどす。

想像通り、南アルプスの天然水や、

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おはな、

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そして・・・樹林帯。

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すみません、白根御池小屋に着くまでの写真がほとんどないです。とにかく無風の樹林帯で、そしてすんごい急登。汗が際限なく出る。もうすでに北岳まで辿りつける自信がなくなってしまっていました。荷物15kg。どすどす・・・

それでもだいたいコースタイム通りに白根御池小屋に到着。15:30頃でした。

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二泊三日の山行を終えたいま思うのは、本気で白根御池小屋に泊まる計画にしておいてよかった、ということです。ここまでの急登も、そしてここからの急登も、初心者のわたしにはこたえた・・・これを初日だけでテント背負ってこなす自信は、いまのところ一切ないです。そして白根御池小屋は、とてもきれいな小屋でした。特にトイレは、今まで山で使ったものの中でいちばんきれいでした。感動です。ありがたい。中もすこしのぞかせていただきましたが、夢のような雑誌とマンガの数・・・絶対にいつか泊まりたい!!

愛用しているかっこいいゴーストスカイくんを張り、

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とりあえず名物のソフトクリーム(桃味)を。果肉うんまっ!!!全身に染み渡る。

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そして、今日の晩御飯はたらこパスタとサッポロ黒ラベルです。

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雨も降りそうだったので(実際すこし降った)、食べたら早々にテントに入って就寝体制に。今回は文庫本なんて持ってきちゃったんだよねー。これもはじめてのことでした。

bookmeter.com

中二病なので、「誕生日に読む本だからなにか意味を持たせないと…」と考えてしまうので。今回はまだまだ子供でいたい・青春をしたい、みたいな気持ちをもっと燃え上がらせたく、この本を選びました。テントでワイン飲みながら読んだよ(恥ずかしい)。

 

起床は4時半ごろ。テントから出ると、月とこれから登るアイツが見えました。

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朝ごはんは安定のちゃんぽん麺です。

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食べ終わり、出発の準備をする前に空を見上げると。

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雲ひとつない空!そして、白根御池には

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きれいにアイツが移っています。

 

このあたりで気付きます。

「あれ!?わたし、いま30歳じゃん!!」

2日目が誕生日でした。あんなに30歳になることに対してセンチメンタルだったくせに、全然忘れていました。思えば、誕生日を迎える瞬間は、いつも友人が祝ってくれていたような気がします。今年は山時間なので寝ていました。幸せなことですね。今までの誕生日を思い出してうれしくなりました。

 

テントを片付けていると、シニアのグループが「おねえさん、ひとりでテントなんてすごいね!北岳で会おうね!」と声を掛けてくださり、発っていきました。

北岳で会おう、か。現実感がなく、思わず笑ってしまいます。

 

さあ、あこがれの北岳へ。いざ。おとなへ。

(つづく)

【その他】実写化への第一歩…ブログランキングに登録しました。

こんばんは。事務連絡的な投稿です。

 

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手探りですが。

 

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昔から物を書くのが好きだったので、おもしろいねー!と言ってもらえるのが本当に嬉しくて、そうするといろんな人にもっと読んでもらいたい、と思って…

 

夢は映像化!主演は松岡茉優ちゃん。仕事もプライベートも不器用で、アラサーなのにビジョンが定まらないOLが、恋人(ディーンフジオカ)にこっぴどくフラれたのをきっかけに友人(波瑠)のすすめで登山をはじめ、最終回では槍ヶ岳で足を滑らせかけたときに手を掴んでくれた見知らぬ山屋(実は近くの山小屋の跡取り)(伊藤英明)と結ばれ、山小屋を夫婦で切り盛りすることとなる・・・

 

というわけで。

実写化を応援してくれる方はぜひチェックしてみてください。

 

【北アルプス・唐松岳】登山2年目でアルプスデビュー!みんないっしょでたのしいぱーてぃ

夏山シーズン。毎週末、Twitterの山アカウントが沸いている。いやもう、燃えている。友人から、好きな登山ブログのオーナー、Twitterで知り合った人々など、とにかく山に行きまくっているよう。負けていられない。

とはいえ、毎週末県外に遠征するほどの体力も経済力もないため、山に行かない週は映画を観まくっています。この記事を書く前に観たのはこれ。

movies.yahoo.co.jp

いつもこんなアホラブコメしか観ていないと思われるのはシャクなので弁解?すると、別にシリアスなサスペンスだってアクションだって泣けるドラマだって観るんですが、定期的にこういうアホラブコメが観たくなるんです。女の子だから。

この映画は、ちょっとへこむくらい誰ともシンクロできない映画でした。だって主人公の女の人(ミラ・クニスという女優さん)が、相手役の男性(ジャスティン・ティンバーレイク)を誘うとき「うちで週末パーティがあるから来ない?」って…もはやリア充演出の古典だろ。ジャスティン、シャンパン持ってパーティに行くし。ほんとにこんなやつらいるんだろうか、アメリカには。。

まあこんな感じで暇なら1日に2本くらい観てるんですが、昔に比べると驚くほど泣かなくなったなあ、と。山行ったら景色見てすぐに泣くくせに、まあ映画じゃ泣かない。もう少し前だと、割とどんな映画でもビービー泣いていたのに。

そういえば、先日ついに30歳になった。もしかして、感受性が枯れてきたんじゃないか、とか。固定観念に縛られて何にも没頭できなくなって、つまらない批評しかできなくなるんじゃないか、とか。

 

枯らさないために、山に行きますよ!山登りを始めて2年目のこの夏は、ステップアップじゃ!2018年7月15-16日、ついにアルプスデビューしてきました。北アルプス唐松岳です。

≪行程≫

おそらく縦走なしならこれがスタンダード。

白馬八方→(リフト)→八方池山荘→八方池→丸山→唐松岳山頂山荘→唐松岳

※ピストンでした

 

同行してくれたのは、以前三頭山の記事に書いた登山仲間。1人行けなかったので、わたしを入れて3人のメンバーです。

 

山行前日、毎日アルペン号で八方まで行きます。

www.maitabi.jp

大学生の頃、1度だけ九州から岡山の実家に夜行バスで帰ったのですが、生意気にも「二度と使わねえよあんな乗り心地悪いヤツ」と悪態をつき一切乗っていませんでした。そして齢30を目前に、ついに夜行バス解禁。しかも今年3度目の利用です。貧乏になっている?

このメンバーに会うのは大山でスノーハイキングして以来なので、5か月ぶり!新宿駅に集合したら、シュウさん(仮名・男性・力持ち)がザックを新調していまして…なんと115リットル。アメリカ軍が使うようなやつらしいです。

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右の方です。まじでザックが歩いています。登山者であふれる週末夜の新宿西口ですが、誰よりデカいです。というか唐松岳でもNo.1でした。

23:00頃、新宿駅から八方に向け出発。バスではほとんど眠れず。たぶんトータル2時間も寝られなかった。寝るのを諦めたころ、八方に到着しました。

外の空気が吸いたい・・・バスから飛び出ると。

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これがアルプスや!!!!

いくみさん(仮名・女性・今回の山行でわたしと同じおっさんずラブ民だと判明)が「ネット画像とは、本物は違いますねえ…」と。いやはやまったくです。

近くのローソンで最終の買い物や身支度をして出発。まずはゴンドラやリフトを乗り継ぎます。

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ちなみに、リフトは荷物が15kg以上で+300円の別料金。シュウさんの115Lザックは別料金を免れないだろう…と思いきや、本人が「俺のザックに入っている2Lの水をいくみさんのザックに一時的に入れれば全員別料金なしでいける!」とおっしゃるので実践することに。結果、わたし13kg(セーフ)、いくみさん16kg(アウト)、そしてシュウさん25kg(ドアウト)という結果に。水さえ渡さなければシュウさんだけだった…っていうかどんだけ重いねん!

 

リフトの乗り継ぎ時の景色。さらにアルプスライクに。

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このときは、それはそれはキャッキャしていました。気分は最高。だって、ナメてたもん。いつも行う「気合のアミノバイタル儀式」もしていませんでしたし、なんだか元気が出る気のするウィダーインゼリーも持っていません。大体、シュウさんの荷物の重さに隠れていますが、わたしのザックもテントも持ってないのに13kgってアホみたいな重さです。だって、ナメてたもん。ゆるゆるハイキングだと思ってたもん。この時は。

 

さてさて、リフトで標高を稼いだところで、スタートです!

ケルンや、

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八方池、

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そして、雪渓、

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そしてそして、何より、アルプスの山脈。

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どれも、派手でかっこいい。ザッツ北アルプス。キラキラしています。

 

・・・序盤は楽しかったのですが、最初の雪渓超えたあたりから、疲労が肉体をも精神をも凌駕し始めてきました。

■夜行バスでほぼ眠れなかった

■標高が高いとはいえ記録的な猛暑と遮るものがない日差し

■無駄に重い荷物

■3連休で登山者が多く、行列停滞で自分のペースが作れず

■何よりナメていたこの気持ち

すみませんでした、アルプス様。

体力がピカイチの、健脚シュウさんの歩みも鈍ってきました。そりゃそうだ、27kgのザック背負ってんだから。ちなみにシュウさんは出会う人に何度か「すごいザックですね」と声を掛けられていました。声を掛けずともすれ違ったあとに「あれ、縦走だよね、5泊くらいかな?」と話していた方もいました。一泊二日だよ。

 

なにがきついって、目的の唐松岳山荘が見えないんですよ、歩けど歩けど。位置的に山の陰に隠れるようで、目標物が見えないやみくもさに心折れる。にんじんぶら下げられないとダメなんです。

まあそれでもがんばって、昼12時頃、唐松岳山荘に到着しました。結局4時間くらいの行動だったかな。本日はシュウさんが持ってきてくれたテントに泊まります。本当にありがとう。

テン場が最高なんですな。

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テントからの景色。

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着いたころにはテントぎゅうぎゅうで、ギリギリ張れたくらい。かなり早く着かないと思ったところには張れないですね。これも北アルプス感。

テント建ててすぐ、シュウさんもいくみさんも爆睡開始。わたしも少し寝ました。その後カレーを食べて

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いよいよ山頂アタックです。山荘から20分くらいで着きます。

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ガス!!

しかし、わたしはこのガスの中、萌えまくる道を見つけた。

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不帰ノ嶮(カエラズノケン)という尾根。ここから白馬の方へ行けるようです。むちゃくちゃかっこいい!名前もRPGに出てきそうな、険しさ100%のわかりやすい派手な名前。絶対いつか行きたい。夢中で写真を撮りました。

ガスっていたので早々に退散。お花にも会えました。

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夜はあてを作ってビールを。ミックスナッツのペペロンチーノ、サバと豆のトマト煮、ソーセージ焼き、チータラ焼き。

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なかなか豪華。だから荷物重いんだろってね。ペペロンチーノとトマト煮はわたしの担当でした。おいしかったです。

テントから見えた、赤く焼けた山。

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なんかねえ、このときやたら楽しかったんだよねえ。わたし本当に人見知りで、国に認定してほしいくらい病的な人見知りをこじらせているんですけど、なんならきょうだいと話しているような感覚で楽しかった。ふたりともわたしより年上だから話しやすいのかなあ。ランタンを消してシュラフに潜ったとき、なんというかすごく幸せな気持ちだった。

 

早々に寝て、わたしは4時に起床。シュウさんといくみさんは、起きません。毎度のことです。ひとりご来光を見に、こっそりテントを抜け出しました。

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結果的に雲が多く、ご来光は見られませんでしたが、素晴らしい景色が見られました。

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朝の唐松岳。いやはや、かっこいい。感服。

 

その後、起きたふたりと食事をとり、昨日来た道を下山。ピストンなので下山は省略しますが、大体3時間くらいかな。天気にも恵まれ、楽しい山行となりました。

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最後に撮った、「ぼくたち連峰」と名付けた写真。たのしいな。

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シュウさんのザックを背負わせてもらったわたし。でかいな…。会社の同僚に見せたら、「お盆によく見る、なすびに割りばし刺したやつ」と言われました。うまい。

 

またリフトを乗り継ぎ、八方へ帰り、温泉に入ったあとあずさに乗って東京に帰りましたとさ。

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登山を始めてまだ2年目。始めてよかったなーと思うことは数え切れない。非日常感、健康的、日々の張り合い…等々。でも何より、こんな気楽で大切な仲間ができたというのは宝だなあ、とか。

実はシュウさんもいくみさんも、全員アルプスデビューだったんですよね。それも嬉しかった。

 

わたしは自宅でパーティしません。シャンパンも差し入れしません。だけど、それでいい!素敵な仲間と山の上で缶ビール。それがわたしのいちばんのパーティ!ジャスティンもびっくりの、最高の登山でした。そして準備さえしっかりすれば、唐松岳はアルプスデビューにもってこいの山だと思います!次回は五竜岳や白馬岳にも行きたいな。

 

さて。この数週間後。30歳のバースデー当日、枯れないために・・・憧れの南アルプスに行きましたのです!次回は長編です。